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『ワールドマスター』/サイバーソーシャルネットゲーム  作者: 著者不明
ERROR6 『魔王のジャスティスプログラム』
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第八話 『思わぬ援軍』

その周りではミヤにトドメを刺そうとしていた騎士たちが体を包み込む炎の熱さに床をのた打ち回っていた。その様子を〈シュウソ〉越しに見ていると、


「てめぇっ! 戦闘中に背中を向けるたぁナメてんのかぁ!?」


〈エイコオ〉が怒号とともに俺に向かって大剣を振り上げる。だが、それを振り下ろすことは叶わなかった。

〈シュウソ〉の横を――俺の横を――凄まじい速度で誰かが通り過ぎていった。

 ミヤの最高速度と同レベルの瞬発力だった。

 通り過ぎて行った人物を振り返って確認するまでもない。

 トラだ。

 彼の独特の技術を使ったのだろう。

 彼は――あの大弓を使って(・・・・・・・・)自分の移動速度を(・・・・・・・・)増したのだ(・・・・・)

 あんな器用なことができるのは世界中でトラ一人だろう。

 彼は大弓を使って、文字通り自身を矢にすることができるのだ。

 トラは〈エイコオ〉の首に大弓の弦を引っかけ、〈エイコオ〉の背後に回るとそのまま掴んでいる大弓の胴を引っ張り、同時に〈エイコオ〉の膝関節を足裏で押し、その巨体を床へと引き倒す。

 柔よく剛を制す、という言葉を体現してみせたトラへ、背中から倒れた〈エイコオ〉が睨みつけた。


「ぐっ……!! てんめぇ……!!」


 起き上がろうとする〈エイコオ〉だったが、トラはその肩を踏みつけ、指の間に二本づつ――計八本の矢を眼前に突き付けその動きを止めさせる。

 その鏃はまるで虎の牙のように鋭く光っていた。


「にひひ、零距離の弓は痛いよん。動かないでねーん」


〈エイコオ〉はトラの早業に何が起こったか分かっていないような表情をしていた。が、その額に脂汗を滲ませながらも楽しそうな笑みへと変わった。

 弓の攻撃は距離が離れれば勢いがなくなりダメージが段階的に落ちる。だがトラがしているように間近からならダメージの100%分を身に浴びることになる。

 トラ――いや本郷虎雄の弓道は特殊で独特で異質だ。

 虎雄流弓術とでも言うべきか、そもそも弓術と呼ぶべき技術なのかも怪しい。

 彼の弓術に『近接武器相手が苦手』『距離をとらないと戦えない』という概念は存在しない。

 なぜなら彼の弓術は近接格闘型弓術だからだ。

 彼は屈指の名手だ。それは間違いない。まずトラに近づくことが難しいほど正確な射撃を交わし続けるのは至難の業。近づかなければHPを削られ続け、ジリ貧になるのは眼に見えている。だから敵は彼の弓を苦労して避け、あるいは防ぎながら距離を詰めようとするだろう。

 距離さえ詰まれば弓など怖くないからだ。遠距離攻撃を主体とするプレイヤーと相対した時、自分が近接攻撃型なら誰もがそう考えるだろう。

 だが彼に関してだけはそれが間違いとなる。

 虎雄に接近戦を仕掛けてしまった相手は知ることになる。

 彼は繊細で貧弱な弓の使い手などではなく、決して近づいてはいけない荒ぶる虎であるということを――

 距離をとって戦うよりも、近接戦闘で戦う方が遥かに強いということを――

 それこそ〈ディカイオシュネ〉の特攻隊長――“虎牙”の〈タイガ〉の真骨頂。

 絶対に逃れられないと畏れられた虎の牙だった。


「わしが眼に入っておらぬのか、弓使い」


 その声と同時に階段の上で光が瞬いた。〈サージュ〉が器用に操る雷撃魔法が倒れている〈エイコオ〉には当たらないようトラの側面へと飛来してくる。だが、そんな不意打ちをいなせないトラでもない。

 すぐにその場から跳んで離れ、空中から雷撃魔法へと弓を放つ。

 光の線を残して滑空した矢は雷撃魔法に当たると、その場で爆発し周囲に雷を解き放つ。

 雷撃魔法を誘爆させたトラはくるりと宙返りして俺の背後へ着地した。


「にひひ、なかなか面倒なメンツだぁねぇ」


 いつもの軽い調子で背中からトラの声がし、俺はフと笑う。

 そのトラの声からは余裕が見て取れた。そうトラも理解したんだろう。

 俺たちじゃ倒せない相手では決してない、ということに。


「問題は物資だな」


「だねぇ。こりゃ数が多すぎるよ。回復アイテムとの戦いだねぇ」


 そんな話をしていると不意に、〈エイコオ〉が楽しそうに大笑いをはじめた。


「最高だッ! こんなに歯ごたえのある奴らは久しぶりだぜ! こっから先は本気も本気ッ! マジでやらせてもらうぜぇッ!!」


 瞬間、〈エイコオ〉の右手と左手にそれぞれ大剣が出現する。

 ……二振りの……大剣……!? あの大剣を片手で扱うのかよっ……あの筋肉馬鹿ッ……!

 俺とトラが驚愕したと同時、〈エイコオ〉は床を踏み抜かんが勢いで俺たちへと駆けてくる!


「砕け散れやぁああああぁッ!!」


〈エイコオ〉は左右の大剣で、俺とトラを挟み込むように――振り抜く――!

 だが、流石に二振りの大剣を扱っているだけあって速度は一本の時よりも遅い。俺とトラがそんな斬撃に当たる理由など何も無い。俺とトラは難なくその斬撃を避け、〈エイコオ〉の背後へと回り込み――


「「!?」」


 だが、俺たちの予想に反して〈エイコオ〉は直進を止めなかった。

〈エイコオ〉、そして〈シュウソ〉が俺とトラを放置してミヤとナーガへと駆けていく――!

 しまった――! ッの野郎……!! 筋肉馬鹿の癖に頭はクールだ……!

 敵の作戦はおそらくこうだろう。回復薬を飲んだとはいえ、まだ足元が覚束ないミヤと素早さや体力に欠ける魔導士のナーガを先に潰す。やってくれるぜ……!

 俺とトラはすぐに〈エイコオ〉、〈シュウソ〉の後を追おうとする――が、〈サージュ〉の雷撃魔法が行く手を阻んでくる。


「トラッ!」


「任せれたよんっ!」


 トラに雷撃魔法を放つ〈サージュ〉を任せ、俺はそのまま前を行く二人の【二つ名持ち】を追う。

 だが先に〈シュウソ〉がナーガ、ミヤに攻撃を仕掛けていた。


「シャァアオォゥーーッ!!」


 それに対応したのはミヤだった。

〈シュウソ〉の蹴りとミヤの蹴りが閃光を放ってぶつかり合う。が、やはりもうスタミナが残っていないのだろう。ミヤの蹴りは押し負けて弾かれる。身体が靡きたたらを踏むミヤ。そこへミヤの背後へと回り込んだ〈シュウソ〉が両の掌底をミヤの背中へと直撃させた。


「かはっ!」


 肺から空気を吐き出して、こちらへ吹っ飛ばされるミヤ。俺は床に転がったミヤを抱き起こす。


「大丈夫か、ミヤ!?」


「……大丈夫……! まだ回復薬もあるし……あんたはナーガの加勢に……!」


 どうやらミヤは大丈夫らしい。

 ほっ、と俺は胸を撫で下ろした。なんとかやつらの奇策は潰せたか。ミヤさえ無事なら問題ない。なぜなら――


「ナーガの加勢? 冗談だろ。あいつに加勢なんか必要ないさ」


 言って俺はナーガへと視線をあげる。

 するとやはり〈シュウソ〉が先にナーガへと肉薄していた。

〈シュウソ〉はその素早さを生かし、一瞬でナーガの懐へと潜り込み――

 刹那。

 ナーガがぽつりと呟く。


「――邪魔よ」


〈シュウソ〉は見た。自分をゴミのように見下ろす冷徹な魔女の瞳を。

〈シュウソ〉がこの女も強いと理解した瞬間。

〈シュウソ〉の身体はナーガの横、出入り口の壁に叩きつけられていた。

 ナーガは横へ振っていた右腕を逆側に振り直すと、その〈シュウソ〉の片足に絡みついていた炎の鞭がしゅるるっとナーガの手元へと戻ってくる。

 そこへ〈エイコオ〉が二振りの大剣をナーガへと振り下ろす。

 相手は貧弱な魔導士。避ける素早さもなければ、耐えうる防御力も無い。この一撃で終わる。

〈エイコオ〉はそう確信していた。


「もらったぜぇえええッ!!」


 だが〈エイコオ〉は大剣を振り下ろし切り、相手を斬った感覚がまるで無いことに気付く。

 ナーガは変わらず突っ立っているだけだ。

 何が起こったのかと〈エイコオ〉が疑問に思い、自分の大剣が軽くなっていることに察する。そして自分の大剣を見て理解した。

〈エイコオ〉の大剣はものの見事に融解して、どろどろに溶けていたのだった。


「邪魔と言ったのが聞こえなかったのかしら」


 そう発する魔女へと、〈エイコオ〉はぽかんとした表情で大剣から視線をあげる。

 その魔女の身を、膨大な魔力と熱量を含んだ黒い炎が、包みあげていた。

 その黒炎がナーガの身を守り、〈エイコオ〉の剣を融解させたようだった。


 轟ッ!!


 圧倒的な熱量と熱風が〈エイコオ〉の頬を撫でていく。

 なんだ……なんだ、こいつ……化け物かよ……と、〈エイコオ〉がまるで蛇に睨まれた蛙のように恐怖し動けなくなった刹那。

 その巨体は〈シュウソ〉と逆方向の壁に叩きつけられていた。

 ナーガの右腕に巻き付く蛇を象った炎の鞭が〈シュウソ〉の巨体を投げ飛ばしたのだ。


「…………すご」


 ミヤが驚きに見開いた瞳でナーガを見ていた。


「あいつは《ディカイオシュネ》の”魔蛇”だぞ。【二つ名持ち】相手でも遅れはとらないさ」


 とは言うものの、あれだけの瞬間火力を出したんだ。MPの消費は尋常じゃなくでかかったはず。事実、ナーガの黒炎と炎の鞭は掻き消え、くらりと身体が傾いで立っているのが覚束なくなる。その額には汗の玉が浮かんでいた。

 ……戦闘の技術だけなら圧倒できる……が、やっぱり物資消費が一番やばいか。

 だがその問題もすぐに片付くはず、なぜなら俺たちには回復魔法と強化魔法だけに特化させたヒーラーがいるのだから。


「み、みんな……! 走るの早すぎるよ~~!」


 館の入り口からナーガの元へ走ってきた少女のその言葉に俺とナーガは口を笑みに変えた。 


「あなたが遅すぎるのよ、ミライ。さ、行くわよ。さっさとみんなを回復してあげて頂戴」


 ナーガとミライが俺とミヤの元へと走ってくる。入口周辺で武器を構えている騎士たちはナーガとミライに手を出す様子を見せない。おそらく【二つ名持ち】である〈シュウソ〉と〈エイコオ〉が簡単に無力化してみせたナーガを恐れているのだろう。ミライがきたのを見て、〈サージュ〉と遠距離の撃ち合いをしていたトラもこちらへと下がってきた。


「【パーティリバイタル】っ! あーんど、【パーティヒーリング】!」


 ミライの回復魔法で、俺たちのスタミナが一気に回復し、疲労感が失せていく。同時に細かな傷が完治していった。ミヤもそれで完全に復活したらしく、調子を確かめるように鉄靴でトントンと床を打つ。


「ありがと、ミライ。これで、イケるわ……!」


「にひひ。全員揃ったねん! こっから反撃開始だぁよ!」


 いける。この五人なら【二つ名持ち】三人を相手にして、ここの騎士たちを相手にして勝てる!


「……まぁ、くん……。ごめんなさい! 全部トラくんから聞いたの! まぁくんが”魔王”だったってことも、《正道騎士団》との確執も! 事情も知らないでひどいこと言っちゃって本当にごめんなさい!」


 大きく前に身を折り、頭を下げるミライ。

 ああ、そうか……。やっぱりトラが喋ったのか。

 ちらりとトラを見ると、トラは悪びれた様子もなく「にひひ」といつもの調子で笑っていた。

 それに俺はやれやれとばかりにため息を吐く。


「いや、いい。黙っていたのは俺の方だからな。それにどちらにしろいつまでも隠し通せることでもなかったしな」


 ミライの頭に俺はぽんっと手を置いた。


「……謝る必要なんてない。この戦いは俺の我侭だからな。……それに憎まれ役は慣れてる」


「……まぁくん」


 顔をあげたミライは少しほっとしたように顔を綻ばせた。

 と、そこでコホンコホンと誰かが咳払いをする。

 ナーガだった。

 トラから話を聞いたということは全部バレてしまっているということだ。

 俺とナーガはしばらく視線を絡ませ合い、俺が言葉を発しようとすると、ナーガは手でそれを制した。


「私が何を言いたいか、分かるわね?」


「…………ああ」


「そう。ならいいわ。私と結婚を前提に付き合いなさい」


「ああ。……ん? はあ!?」とナーガの言葉に俺は度肝を抜かれてしまう。


「ちょ、ちょちょちょっとナーガちゃん! な、なな、何言ってるの!?」


「そ、そうよナーガ! そんな話してる場合じゃないでしょ!?」


 度肝を抜かれたのはミライとミヤも同様だった。


「冗談よ。体を一日借りるくらいにしてあげる」


 言って、ナーガは背を向け館の入り口――〈サージュ〉の回復魔法を受けて復活している〈シュウソ〉と〈エイコオ〉たち――の方へ眼をやった。


「それで全部……許してあげるわ」


 俺の裏切り、《ディカイオシュネ》の解散、二年間姿を消したこと、”魔王”だと黙っていたこと……本来なら罵倒されてもおかしくはない。それらすべてをそれで許してくれるというなら、安いものだった。


「…………ああ、分かった。どこでも付き合ってやるさ」


 俺はナーガに背を向け、階段上にいる〈サージュ〉の方を見据える。あの先には奴が――〈ヘリダム〉がいるはずだ。

 左手の剣を握り直し、右拳に力を入れ、俺は顔をあげた。


「さぁてと、待たせたなッ! こっからは総戦力で相手してやるぜッ、《正道騎士団》!」


「うん! わたしたちが成敗してあげるんだからっ!」


 老魔術師――〈サージュ〉は無表情で俺たちを見据えていた。

 おそらく俺たち五人の戦力を考え、自分たちの戦力を考え、策を練っているに違いない。


「成敗、とな。この人数を相手にどこまでやれるか見せてもらうとしようかのぅ」


 そう〈サージュ〉が言ったまさにその時だった。報告を受けやってきたのか大量の騎士たちが出入り口から館へと入ってきた。その数、四〇名ほど。それだけではない。〈サージュ〉の後ろの扉から暗殺者の格好をした団体がやってくる。その数は五〇名ほど。

 俺たちは一階広間の中央で完全に囲まれるかたちとなってしまった。


「あれは……おそらく《バジリスク》……だねぇ」とトラがそのセルズ名を出した。


「〈サージュ〉さん! 俺たちも加勢しますよ!」


「おお、助かりますぞ! 今こそ我らが同盟の力を見せましょうぞ!」


《バジリスク》のメンバーたちからすれば俺たちはいきなり《正道騎士団》を襲撃しにきた悪ってわけだ。

 しっかし〈サージュ〉の野郎。《バジリスク》をエサにしてるくせに調子の良いこと言いやがるぜ。


「そんな……! 《バジリスク》の人たち、聞いてよ! わたしたちはあなたたちを助けにもきたの!」


 ミライがそう発するが、予想通り無駄だった。《バジリスク》たちは何を言っているんだ、とばかりに怪訝な顔をして俺たちに武器を構え始める。


「無駄よ、ミライ。彼らは状況を理解していないのだから。できるだけ殺さずに戦うしかないわ」


 やりにくいな。ヒーラーのミライとて無限にMPが沸いて出るわけじゃない。この人数を相手にどこまでやれる? 普通は無理だ。だが、俺たちなら……! この五人ならいける……!

 だが、俺のその考えはあるセルズが介入してきたことで吹き飛ぶこととなる。


「これは……一体、何が起こっているのですか」


 声のした方を向くと、焼け焦げた館の入り口に、大きな盾を背負った青髪の少女――そこには《スクトゥム》セルズリーダー”盾姫”の〈ステラ〉と十人ほどの圧迫感を覚える鎧をまとった《スクトゥム》のメンバーが立っていたのだ。

〈ステラ〉は《正道騎士団》の騎士たちが俺たち五人に向かって武器を構えているのを見て、表情が困惑から引き締まったものに変わっていく。


「おお! 〈ステラ〉殿! まさに天のお導き! 族の襲撃じゃ! 援護してくれ!」


「襲撃、ですか……。今日は同盟のお返事をしにきたのですが……。どうやら良いタイミングだったようですね。悪は……嫌いです……!」


〈ステラ〉が、周りの《スクトゥム》メンバーが大盾を腕に装着させる。

 その眼には交戦の意志が感じ取れた。まあ、この状況を見ればそうだろう。何も知らない彼女にとってはやっぱり俺たちが悪ってわけだ。

《スクトゥム》セルズリーダー”盾姫”の〈ステラ〉。闘技場の戦いからしてかなりの実力者なのは知っている。彼女の相手ができるのは俺、トラ、ナーガの三人……この三人から一人を割くしかないだろう。

 厳しいな。思わぬ援軍だったが、まだ勝機は――


「おいおい。人を呼び出しておいて来てみりゃ面白そうなことになってんじゃねぇか」


 さらに、〈ステラ〉の後ろから男の声がした。

 大盾を構えた集団の横から姿を現したのは――《螺旋の騎士》セルズリーダー”螺旋”の〈ヘリックス〉と十人ほどの荒くれ者たちだった。

 おいおいおいおい、嘘だろッ!?

《螺旋の騎士》――〈へリックス〉だと……!? なんであの野郎がここにきやがんだ……!!

《螺旋の騎士》――金さえ払えば何でもやるという傭兵団。

《ディカイオシュネ》がなくなった二年間、あの”聖剣”の〈エクスカリバー〉が率いる《七雄剣》と王者争いを繰り広げていたセルズ――!!

 何度か戦ったことがあるが、〈へリックス〉は――強い。

《ディカイオシュネ》のNo2〈ヴァルキュリア〉と相打ちになったこともある実力者だ。

 俺の頬から脂汗が垂れていく。

 こりゃ……まずいことになった……。


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