第2章 初の強大な壁
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やあやあ、進化をして強くなったぼくだよ。
おはようございます。
進化をして少し背が大きくなったからか、ぼくもピエールもなんだか動きがぎこちないんだこれは問題だね。
早く新しい体にならなければ敵がうじゃうじゃしているこの世界ではすぐに淘汰されてしまうだろう。
しっかりとラジオ体操をすることにしよう。
体操といえばこれだよね。
他に知らないだけなんだけど。
そういえばぼくの体のことなんだけど、朝水面で見たところ犬歯が伸びてピエールみたいになってたし手足の形も爪もなんだか獣っぽくなっていたんだ。
心なしか早く走れる気がするね。
ちょっとカッコいいカモ?
進化もしたし、ここら辺の敵じゃなかなかレベルアップもしなくなったのでそろそろ巨大な魔力を感じる森の奥へ行くことにした。
「目の前に来たけどやっぱり雰囲気が全然違うな。」
森の中はなぜか暗く見えづらくなっている。
生き物の気配もあまり感じない。
「とりあえず中に入ってみよう。」
中に入ると空気が変わった感じがした。
ピリピリとしていてかなり怖い感じがする。
「これはへんな奴に出会ったら即死もあり得るぞ…」
恐る恐る足音を立てないように探索をする。
そうするといつも見てるやつより1.5倍も大きなゴブリンたちが歩いているのを見つけた。
「あれはホブゴブリンじゃないか?ここの奴らは進化しているのか。ピエール気をつけろよ。あいつはゴブリンと違って手強いはずだ。」
「ウォフ」
「ゲギャギャ!」
相変わらずの鳴き声だが前とは勝手が違う。動きも素早く力も強そうだそこらへんの木を拳で叩きつけると拳の形をしたくぼみができてしまった。
「おいおい、ほんとに言ってるのか?ちょっと奥に来ただけでこれかよ。」
しかし生き残るためにはホブゴブリンぐらい倒さないといけないだろう。
覚悟を決めて彼らの前に飛び出した。
「腕試しだしな!正々堂々正面からいくぞ!」
「アオーーン!」
「ギェー!!」
こちらを見つけると持っていた汚い刀を振り回しながらこちらへ走ってきた。
「うわ!はやい!」
間一髪横へ飛んで木の方へ逃げた。
そうするとこちらへ向きを変えて木へと直進してきた。
ブンッ、っと音がしたあとすぐにサクッ、と聞こえてきた。
木の半分くらいまで刀が埋まっている。
「あのなまくらでここまでやるか。油断ならないな。しかし、武器が埋まっている今がチャンス!」
すぐに槍を構え、高速で敵の頭に突き出す。
「グギャ!」
ブシュ、体から力が抜け落ちたようだ。
「よし、なんとか倒せた。馬鹿じゃなかったら結構苦戦する相手だなこれ。」
残り一体。
なかなか筆が進みません。