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プラスA  作者: 於田縫紀
第13話 変態狸の犯行

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その4 変態狸捕獲成功?

 午後十一時。

 予告の予定時間に入って一時間が経過した。

 先輩方五人は外へ出たまま。

 僕達本来の住民四人はリビング代わりの八畳間で吉報を待っている。


「そろそろ動くかな。時間的にも」

「そうですね。でも被害が大きいと聞きましたけれどどんな作戦なんですか」

「それはまあ、捕まえてからのお楽しみという処かな」


「畑とかは大丈夫なんですか」

「そっちには悪影響は無い筈だよ。むしろ……」


 その時だった。

 何だこれは!

 強烈な気配というか叫びというか何かが響き渡った。

 圧倒的な恐怖を感じる。

 理由とか分析とか一切許さない、ただただ恐怖。

 一瞬で意識が塗りつぶされる。


 ◇◇◇


 ふっとテーブルの感触。

 僕は目を開ける。

 どうやら気を失っていたらしい。


「大丈夫ですか?」

 亜理寿さんの声だ。

「大丈夫。でも今のは」

 何だったのだろう。

 圧倒的すぎて抗う間も無かった。


「美智流さんの『鬼神の咆吼』よ。サバゲ場からこれだけ離れているここでもこの威力。これじゃあの変態でもひとたまりもないと思うわ」

 なるほど。


「つまり被害が大きい方法って、これの事ですか」

「そう。見える場所に得物を置いておいて、得物が消えた、あるいは得物付近で術を感知した瞬間に無作為全方向で最大強度の威圧をかけるの。いくらあの変態でもこれなら逃げられないでしょ」

 確かにそれなら逃げようが無いな。


「終わりました」

 玄関から声がした。

 皆で出迎えに行く。

 戻って来たのは

  ○ 胸に狸を抱えた美智流先輩

  ○ 耳が若干とんがっている状態の山井先生

  ○ 怪しい杖を持った宮苑先輩

  ○ ちょっとふらつき気味のイライザ先輩

  ○ イライザ先輩に肩を貸している猫耳が出た時間先輩

の計五人だ。


「取り敢えず捕獲には成功しました」

 つまり抱えている狸は抜田先輩という事か。


「イライザ先輩は大丈夫ですか」

「何とか、な」

 イライザ先輩はそう言ってため息をつく。


「私がいるなら威圧は使わないだろう。そう思って貰うための罠の役だからな。こう見えても猛獣系なんで多少は抵抗できるんだ。それでも美智流さんの威圧は半端ないな。おかげでこのざまだ」

「私達は魔法で意識を飛ばすなり亜空間に逃げるなり、それぞれ対抗手段がありましたけれどね」


 なるほど、それでイライザ先輩以外は平気な訳か。

 美智流先輩は抱えた狸を見ながら困った顔。

「ところでこの狸はどうしましょうか。何らかの方法で拘束しないと危ないと思いますけれど」


「秋良は多少の亜空間でも平気で動けるからなあ。縛ってもより小さい動物に変化すればそれまでだし。

 このままでどれ位大丈夫だと思いますか」

「最低一時間は意識が戻らないと思います」

「なら取り敢えずは放置でいいかな、見張っていれば」


「わかりました」

 美智流先輩が気絶している風の狸を畳の上に置いた、その時だった。

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