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推理と魔法とビニール傘と。  作者: まっそー
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第9話

「あいつらは何を話しているんですかね」

第三小隊のモブ1が準備運動をしながらボソッと吐き捨てるように言った。ちなみにこのモブ1は水の魔法を使い、得意な技は高圧力で水を発射するというありがちな技。

「Δ4sとかって名前の特別分隊で恐れられているらしいが、正直オレにはやる気のない自由人の集まりに見えるけどな」

モブ2が手で氷の球体を転がして遊んでいる。自身の魔法で作ったものだろう。モブ2は氷の魔法使いで、得意技は氷の壁を作り相手の攻撃を防御することだ。

「確かに俺もそう思う。訓練とかダルそうにやっているもんな」

モブ3は雷の魔法を使うよ。どうせやられるので説明は割愛。

「お前たちは最近入隊した者だから知らないのも当然か」

第三小隊隊長のウィル。火の魔法使いで攻撃力に長けている。基本的にはどんな距離でも応戦可能だが、彼が得意とするのは近距離戦。瞬間的に爆発魔法を放つ技を食らえば並大抵の者ならダウンである。

「Δ4sはな、我らアルティーナ王国軍の中でもぶっちぎりの魔法力、基本戦闘、スキルを持った4人だけが入れる隊で、あいつらが動いたときは国が危ないときくらいだ」

そんな小隊を相手に合同訓練というのは普通無い。あったとしても合同先がΔ4sとわかった瞬間に相手の小隊は逃げ出すのだ。

だが、今回は合同訓練の相手を第三小隊には隠し、呼び出したのである。これには意味があり、ゲルマンディ軍曹がここ最近平和で出番のないΔ4sをたまには動かしてやりたいと思ったらしい。

「それは言い過ぎじゃあ無いですか?」

モブ1が準備運動をしながら半笑いしながら言ってきた。準備運動長くないかコイツ。

「嘘はよくないですよ隊長」

モブ2が手の上で氷の球体を転がして遊んでいる。2つ同時に転がしている。準備しないのかコイツ。

「冗談かどうかはお前たちの目で確認するんだな」

ウィルが深呼吸をして戦闘態勢に入った。

モブ3は発言するタイミングを失っていた。


「始めるぞ!両隊、準備はいいな!」

ゲルマンディ軍曹は訓練所に轟く声で叫んだ。

「うちはおっけーですよー」

「第三小隊、準備完了です」

同じ軍隊のはずなのに返事がまるで真逆である。

「それでは!試合開始ぃ!」

地響きでも起こる勢いで叫んだゲルマンディ軍曹の声で試合が始まった。

前回、反省をしまして極力は書いていくと決意してから初めての投稿になりますが、そのうちネタもつきて更新が遅くなる未来予知が出来るので先に謝っておきますw

今回は第三小隊視点からのお話です。彼らはこれからもモブとして出てもらう予定なので皆様、お見知りおきを、、、

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