51 ”yahuckai-nyiemrlikozaghx”
俺は何がしたいんだろう?
俺はこの世界がそろそろ終わることを知っている。
終わることを止める方法なんて知らない。
俺の周りの小さな世界を救う方法はあったらしいが、それももう失敗してしまった。
俺は生き残って次の世界へと行くのかもしれない。
だが、今俺がいるこの世界には何も残すことは出来ない。
この世界から何かを持っていくことも、きっと出来やしないだろう。
だったら、刹那的に生きざるを得ない。
今が楽しけりゃそれでいい。
そんなふうに残りの数日間を生きるのが、最も効率の良い正しい生き方のはずだ。
俺は、今、楽しいのだろうか?
わからない。
何が大切で、何をしてはいけなくて、何はどうしてなんなんだろう?
「眠れないのかい?」
ゾッと背筋に悪寒が走る。
「耳元で喋るな、気持ち悪い」
「お褒めいただき、どうもありがとう。
それにしても、妖怪眠り小僧の名が泣くね」
妖怪眠り小僧。
俺がまだ大学に在籍していた頃のあだ名のうちの一つだ。
バイトして、帰って、ブログを更新して、ネトゲして、学校行って、学校で寝て、帰らずにそのままバイトして、由紀乃の家に寄って、帰って誰もいない家の中で適当に飯を食らって、そしてまたバイトをする。
あの頃はそんな生活を送っていた。
なんだかんだで、あれも楽しかったのかもしれない。




