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スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
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27 ”rlojick”

「なんか随分細かいことで随分大変なことをしでかしたようですね」

「細かくはねぇだろ。

ルールってのは大事なもんだ」

俺は心にも無いことをぬけぬけとぬかしやがる。

「まあ、それはそうですけど。

それにしても…」

「キョー」

千梨の言葉はエイダによって遮られた。

訴えかけるようなエイダの目。

「キョー、いつもと違う。

いつものキョー、そんな風に怒らない。

あいつに…」

壁に寄りかかってグッタリとしている男をエイダが指で指した。

「…そんなこと言っても、何も変わらない。

キョー、変だ」

思い返してみれば、こういう時の俺はちゃんと原因を持つ相手に対して、こうすれば解決するという言い合いをして、結局殴り合いになるというパターンが多かった。

今回のそれは、不毛なクレームそのものだ。

あいつ自身に俺が提起した問題の解決力が無いことは、まあなんとなくわかるし、何より俺は問題を提起しただけで、それをどうしろと言わなかった。

あいつ自身も『下っ端の俺が知ることか!』と叫んでいた。

まさしくそうだな。

もっと考えて喋るんだった。

「本当は、なんだった?」

キュるっとした瞳で小首を傾げられる。

エイダは時々反則級に可愛い。

だからこそ対応に困る。

「なあ」

返答に困っていると、思わぬところから助け舟が渡された。

佐上だ。

「お前、良いのかよ。

知ってると思うけど、私、死刑囚なんだぞ。

その、助けて貰った身でこんなこと言うのも失礼かもしれないけど…大丈夫かよ、お前?」

「ま、大丈夫だろ」

どうせこの世界は数日後に滅亡する。

そうなったら犯罪の援助で逮捕されようがテロが起ころうが、俺の知ったことじゃない。

だったら、今の瞬間の状況を少しでも良くするのが、この世界での正しい生き方だろう。

例えば目の前で人の首が転がるような事態になるのはなるべく避けたい。

そんなの見てしまったら夜眠れなくなる。

「どこから来るんだよ、その自信は」

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