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スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
43/120

23 ”daugx”

「ほんっと、子供ね、アンタ」

「お前に言われたかねぇ!」

「子供なのは見た目だけなのかと思ってたけど、怖い夢を見て女の子の腕の中で泣くだなんて、中身も子供そのものね」

由紀乃がクツクツと笑う。


この部屋にいる間だけでも、あれは夢だったと思い込むことにしよう。

「あ、きたきた」

由紀乃がタワー型のパソコンを操作

する。

うちのボロい中古とは違う、最新…の一歩手前だがかなりのスペックを持つパソコンらしい。


さらっとマウスを操作して、あのサイトを引っ張り出す。

Nちゃんねる。

今のところこの国で最も規模の大きい掲示板だ。

多分こっちでも。


そのトップページで由紀乃は一見何も起こらなさそうな場所をクリックする。

一回。

場所を変えて三回。

また一回。

今度は四回。


由紀乃の手つきが、なんだか壁のタイルを押す時の高野に似ていて、俺は気分が悪くなった。

頭を振る。

「なんか、犬みたいね、あんた」

「…わん」

「よしよし、おいで」


俺より少し小さい手が、俺の頭に触れる。

由紀乃の震えが伝わってきた。

「おい、無理すんなよ。

ゆっくりでいいから…」

「キョウ、伏せ」

「…わん」

改めて伏せの体勢になった俺の頭に冷たい手が乗っかる。

けれど、結局頭を撫でられることは無く、手はすぐに離された。

それでいい。

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