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12 ”then-rghi”
「センリセンリセンリセンリセンリセンリセンリセンリセンリセンリセンリセンリッ!」
「…やめて下さい。
私がそんなふうに呼ばれるなんて…」
「センリ。
…好き」
「へ?」
ぱあっと、センリの目が見開く。
「私はセンリが好きだ。
センリ小さい、センリ可愛い、センリへんだ。
だから、好き。
へんなセンリは、いつも私とキョーのこと考えて、笑ってくれる。
だから、センリ」
エイダはベットの上にあがって、千梨を抱きしめた。
「ありがとう。
『センリ』はお礼。
私もキョーといっしょ、かんがえたんだ。
受け取ってくれないと、私は悲しい。
キョーだって同じ気持ちのはずだ」
まったく、こいつには敵わない。
「ああそうだ。
その、こいつ程ストレートには言えんが、俺だってそのあれだ。
ただ、無理はすんなよ。
今日みたいに、泣きたい時は泣け。
な。
俺だってよく泣くし」
「…あ、そっか。
私、泣いてるんですね。
…せめて、ずっと、笑ってようと、してたんだけ、ど、な。
…しっぱい、し、ぱい」
体は小さいくせに、千梨の鳴き声は部屋中に響きわたった。




