13 ”pathelry”
「ところで千梨って一体どういう意味なんです?」
千梨が千切ったパセリの乗った、シンプルな塩茹でパスタを食べながら、俺はどう答えるべきかと考えた。
結局、
「調べろ。
んで、自分で考えてみろ。
パソコン使うのが大変なら、俺が動かすから」
投げっぱなしにしておくことにした。
「…意地悪」
「同意。
キョーは時々底意地が悪い。
昨日も私のこと笑った」
「しゃあねぇよ、アレは」
「意地が悪いのは、否定しないんですねぇ」
千梨には聞きたいことが山程ある。
千梨自身のこと。
向こうについての知識も持っていそうなので、スタティオンに関する事、特に本当に世界は滅亡しかかっているのかとか。
ついでに、千梨が元いた世界についても興味がある。
しかし、どれも聞き出せずに朝食の時間は終わった。
もう暫くは、あんな泣き声聞きたくないからな。
そうだよ、それだ。
ずっと忘れたことにしていたけど、そういや世界がヤバイんだった。
そして、世界が存続するかどうかは、どうにも俺にかかっているらしい。
………。
……知るか、んなこと。
世界が滅亡しようがなんだろうが、世界を守る方法なんてわかるわきゃないんだから、俺には特別なことは何も出来ない。
高野も普段通りに生活しろと言っていた。
一体俺に何が出来るってんだ。
…柊とか言うグラサンが言っていた。
情報を集めろ、と。
まあ、まず出来そうなことといったらそこからだろう。
「出掛けるぞ、エイダ、千梨!」
日本最高級の物知りがいる筈の家へと、俺達は向かった。
頼むから、ちゃんとあそこに居てくれ。




