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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
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仲間の協力

「茗子、体育館行こう」

昼休みになり、彩と愛梨が言う。

「あ、待って」

体育館シューズをロッカーから取り出すと、

私は驚く。


「うわ、なんだそれ」

航くんが私の体育館シューズを見て叫ぶ。


ーーーーひどい…。



体育館シューズは切り刻まれていた。

クラスの皆も騒ぎ出す。


ーーーまた、あの先輩達だ。


咄嗟にあの三人の先輩を思い浮かべる。


「私の、良かったら使って!!」

クラスの女子が気遣って貸してくれた。


ーーー気にしないようにしてたけど、

やっぱりショックだ…。



「心当たり、あるの?」

彩と愛梨が心配そうに私を見る。

「上靴の奴と同一犯じゃね?」

航くんも怒りを露に言う。

「上靴?茗子、前にもそんなことあったの?」


「うん、実は……」

体育館に向かいながら、私は話す。

上靴のこと、体操服のこと、それは多分、

二年の先輩たちの仕業だということ。



「なんだそれ…俺から話つけてやるよ」

航くんが言うと、

「ぼ、僕も行きます!!」

仁科くんも声をあげる。



「私…自分でなんとかするから」

ーーー皆の気持ちは嬉しかったけど、巻き込みたくない、誰も。


「でも、相手は三人で…先輩だろ?」

航くんが納得いかないと言う。


「じゃあ、正々堂々、うちらが付き合うよ!女の子三人同士なら良いでしょ」

「頼ってよ、せっかく仲良くなったんだからさ!!」

彩が言うと、愛梨も頷いて言う。


「バスケの練習したら、行こ!先輩のところ。」



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