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いっこの差  作者: 夢呂
【第四章】
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一瞬の再会

「茗子…今から外出?」

仕事はじめから、数日が経ったある日、

偶然会社のエレベーターでハルくんと会った。


「うん…ハルくんも?」

私の唇にそっとキスをして、抱き締めながらハルくんが言った。

「うん…。やっと会えた…」


―――こうして会うのは、クリスマス以来で…ドキドキする。


「あれ?指輪してないの?」

私の手をそっと持ち上げて、ハルくんが尋ねる。


「だって…婚約しても結婚はまだまだ先なんだし…」

―――会社の人達にいちいち説明するのも、嫌だし。



「してくれないと、変な虫がついたら困るから。明日からちゃんとしてきて?」


ハルくんはそれだけ言うと、先にエレベーターを降り、

エントランスにいた外部の人と会社を出ていった。



――――ハルくんは仕事のできる人。


私は、社内の落ちこぼれ…。



『壊すしかないわね』

営業事務の女の人達の言葉が、私を、より不安にさせる。



ハルくんが来年からアメリカに行って、

私は、日本にいて…この不安がもっと大きくなるのは嫌だ。



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