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いっこの差  作者: 夢呂
【第四章】
277/283

電話の向こうに

『茗子?…ちょっと聞こえてる?』


「あ、ごめん…」


耳から聞こえていたはずの声に、今やっと気がついて聞き返す。


『だからね、私もお父さんも、今年の夏には日本に帰るから!』

「え!?」

『やっと仕事が落ち着いてねー!もう歳だし、日本でのんびり老後を過ごすわ』


「でも…」

私は…―――。


『聞いたわよ、春くんから。茗子、春くんと婚約したんだって?なんでそんな大事な事も連絡して来ないのよー?』


「ハルくんに…会ったの?」


『今一緒よ?替わろうか?』


「う、ううん、大丈夫。」

そんないきなり…心の準備もなく話なんて出来ない…。


『茗子?ごめんな、おばさん達に勝手に話して』


――――ハルくん!?

お母さん…代わらなくて良いって言ったのに…。


『でも、ちゃんと御両親に話しておきたくて…』


「ハルくんは…私の事好きなんだよね?」


『―――当たり前だろ…』

少し恥ずかしそうに、ハルくんが返事をする。


――――信じても、いいんだよね…?


「私…ハルくんと―――」



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