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いっこの差  作者: 夢呂
【第四章】
270/283

12月のイベント

7月にハルくんが入社してから、半年が経った。


甚から、

菜奈は女の子を無事に出産したと、報告があった。



12月12日生まれの、『のえる』ちゃん。


私は、年末の休みに会いに行くと約束した。



そして、来週はクリスマス。

今年は同期の皆から誘われることはないだろうし、

独りで仕事をしようと思っていた。



そんなある日、会社に辞令が出た。


『異動通知』だった。


そこには、

経営企画の田中部長が、地方の工場に。


そして、

海外プロジェクト部という部署が新たに発足され、

そこに…ハルくんの名前があった。



私は『異動通知』の画面を見たまま、フリーズしてしまう。



総務部の皆もざわつく。


「澤野さん、入社してからまだ半年なのに大抜擢ね」

お局様の坂上さんが言う。


「いえ…」

ハルくんが謙遜しながら言う。



――――ハルくんが来月…異動…?


自分でもびっくりするぐらい、心にぽっかり穴が開いた気分だった。





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