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いっこの差  作者: 夢呂
【第四章】
243/283

同級生の再会

「茗子?」

会場をうろうろしていると、私の名前を呼ぶ声がした。


「―――愛梨!」

振り返って、私は久しぶりに会う友達の名前を呼ぶ。


私の姿を眺めながら、愛梨が言う。

「変わってないー!可愛いなぁ、茗子」

「…可愛いって歳でもないけど…」

曖昧に笑うと、

「うわ、その感じも懐かしいー」

愛梨が楽しそうに笑う。



「茗子、愛梨!」

彩が手を振りながら歩いてくる。


「結婚式って私初めてで緊張しちゃう」

彩がソワソワしながら言う。


「私も…てか24で結婚って、早いよね?」

愛梨が受付を終えて、会場に入りながら言う。


「まぁ、菜奈がママになるんだから、甚だってけじめつけないとねぇ」

彩が会場をキョロキョロ見まわしながら言う。

「みんな、卒業して…成人式以来だよね?こうして揃うの」


「彩と私は、地元組だからちょいちょい会ってたけどね、茗子は東京だったし…今も東京で仕事してるんだよね?」

愛梨が私に尋ねる。


「うん、普通のOLだけど…」

私か答える。



「茗子…」

彩と愛梨とウェルカムドリンクを飲んでいたら、

航くんがスーツ姿で現れた。


「航、久しぶりだね…元気だった?」

「あ、うん…」



お互い、何となく黙る。



――――私たちは、高校二年生の三月に付き合い始めた。


幸せに高校生活最後の一年を過ごして、

私と航は、東京の大学に進学した。


――――でも…同じ大学では無かったし、アルバイトも始めたりして…、すれ違ってしまった…。


結局大学二年生の冬に…別れてしまい…

それ以来だった。


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