同級生の再会
「茗子?」
会場をうろうろしていると、私の名前を呼ぶ声がした。
「―――愛梨!」
振り返って、私は久しぶりに会う友達の名前を呼ぶ。
私の姿を眺めながら、愛梨が言う。
「変わってないー!可愛いなぁ、茗子」
「…可愛いって歳でもないけど…」
曖昧に笑うと、
「うわ、その感じも懐かしいー」
愛梨が楽しそうに笑う。
「茗子、愛梨!」
彩が手を振りながら歩いてくる。
「結婚式って私初めてで緊張しちゃう」
彩がソワソワしながら言う。
「私も…てか24で結婚って、早いよね?」
愛梨が受付を終えて、会場に入りながら言う。
「まぁ、菜奈がママになるんだから、甚だってけじめつけないとねぇ」
彩が会場をキョロキョロ見まわしながら言う。
「みんな、卒業して…成人式以来だよね?こうして揃うの」
「彩と私は、地元組だからちょいちょい会ってたけどね、茗子は東京だったし…今も東京で仕事してるんだよね?」
愛梨が私に尋ねる。
「うん、普通のOLだけど…」
私か答える。
「茗子…」
彩と愛梨とウェルカムドリンクを飲んでいたら、
航くんがスーツ姿で現れた。
「航、久しぶりだね…元気だった?」
「あ、うん…」
お互い、何となく黙る。
――――私たちは、高校二年生の三月に付き合い始めた。
幸せに高校生活最後の一年を過ごして、
私と航は、東京の大学に進学した。
――――でも…同じ大学では無かったし、アルバイトも始めたりして…、すれ違ってしまった…。
結局大学二年生の冬に…別れてしまい…
それ以来だった。