表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の隣の幽霊サポーター  作者: 白い黒猫
2026年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/10

アウェイの地で……

サッカー観戦のもう一つの楽しみとして、アウェイ遠征がある。


ちなみに、私の推しチームは川崎フロンターレ。

そして私自身も川崎在住である。

そうなると、比較的近隣にクラブが多く、遠征しやすい環境にあると言える。


中でも、最も気軽に行けるのが横浜F・マリノス。

電車でも30分ほどで到着できる距離である。

さらに、親戚にマリノスサポーターがいるため、チケットも先行販売の段階で確保してもらえる。

試合日が近づくと連絡をして、お互いのホームスタジアムのチケットを取り合う。

それが毎年の恒例であり、親戚との交流の機会にもなっている。

昨年取ってもらった席が、非常に居心地の良い場所だった。

スタジアムのコーナー部分。

そのため並びが二席か三席ほどしかないため、ゆったりと観戦できるのである。

本当は昨年と同じ、最前列の二席の場所が理想だったが、そこはすでに埋まっていたようだ。

だから今回も去年と同じその一つ後の席を確保してもらった。

そのエリアはいわゆるミックスゾーン。

ホームとアウェイのサポーターが混在している。

アウェイ側に近いこともあり、フロンターレサポーターの姿が多い。

この試合特有なのか、マリノスとフロンターレのサポーター同士が一緒に観戦している光景が特に多い組み合わせのようにも感じる。

異なる色のユニフォームを着た者同士が、平和に自然に会話を交わしている。

私の後ろの席もそうだった。

マリノスサポーター一人と、フロンターレサポーター三人で、楽しそうにサッカー談義に花を咲かせていた。

そんな中、前の席に座った三人組を見て、ふと違和感を覚えた。


あれ?


マリノスのユニフォームを着た男性、

フロンターレのユニフォームを着た男性、

そしてその男性の小さな子ども。

どこかで見た組み合わせである。

記憶をたどる。

そして気づいた。

去年も、この席に座っていた人たちではないか。

しかも、お子さんが少し大きくなっている。

二席前が広めの通路になっていて、視界が開けているだけでなく、子どもが多少動いても周囲に迷惑をかけにくい。膝の上でなく足元に子供が座れる。

子連れにとっては、確かに居心地の良い場所なのだろう。

アウェイの地で、メンバーがまったく同じ席に座る。

そんな偶然があるとは思わなかった。

少し来年が楽しみになってしまった。

そしてもう一つ、誰が座るのか楽しみになったシートができた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ