○○○年 九月 二十四日
相手の気持ちを考える──ネット上でも同じですよ。
相手は生きた人間なんですからね、少し考えれば(想像力があれば)分かる事だと思うのですが。
ああ、最悪よ。
あのリーダー気取りのバカが受付にやって来て私を「夕食に招きたい」とか、ほざきやがるのよ、蕁麻疹が出たらどうしてくれる。
私は即、こんな時の常套句である「お断りの口上」を述べたのだけれど、相手の耳には届かなかったのかしら? それでもなお私を食事に誘うものだから──つい、言ってしまったわ。
「聞こえなかったのかしら。受付嬢は冒険者のその様なお誘いには、お応えできません。──ああ勿論、私が受付嬢で無かったとしても、あなたのお誘いには乗らないので悪しからず」
するとその男は、顔を真っ赤にして私に背を向けると、ギルドを凄い勢いで出て行った。怒りとも恥ずかしさとも取れる表情をしていた彼──ああ私、あの男に微塵も興味が無かったようね。名前も覚えちゃいないんだもの。
けれどね、世の男性諸氏よ。
勝手な自惚れから、相手との距離も測らずに迫ってはいけないわ。空気を読んでなんて言い回し、私は好きじゃないのだけれど──そういうことよ。
恋や愛だで勘違いをするのは男だけの話じゃないけれど、少しは相手の気持ちも考えて行動しないとね。
あなたがあなたを好きな様には、他人はあなたを愛してはくれないものよ。




