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ある受付嬢の非公開日誌  作者: 荒野ヒロ
七月から九月の終わりまで

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○○○年 九月 十六日

 昨日の晩、おかしな噂を耳にした。

 いえ、ギルドで聞いた訳ではないわ、私の家で──父親から聞いた話よ。


 何でも帝国ファーレオンから地位の高い人物が、ここガレンツァール国の避暑地まで来ていたらしい。確かに、この国の北側(正確には北西側)には夏場でも涼しい地域があるらしいけれど──私は行ったことは無い。


 父は友人の豪商と、そこで話しをしていたが、その避暑地で一人の美しい若者を見かけたのだという。周囲を護衛らしき人物数名に囲まれたその若者は、この国でも有数の貴族であるモルフォレアン公爵と会っていたらしい。

 他国の──それも帝国の貴族(はっきりとは分からないはずだけれど、父はそう断言する)と密談していたなんて、ことが明るみに出たら問題になるのでは無いかと──父は考えているみたい、でも別に帝国とは、今では良好な関係を気づいている筈だし、考え過ぎだと思うのだけれど。


 しかし、その美しい若者と言うのが、どの程度のものなのか見てみたかった。帝国の皇族なら──身体のどこかに特徴的なあざが出ているらしい。それは初代皇帝から続く物で「皇帝印」と呼ばれているようね、詳しくは知らないのだけれど、初代皇帝の強力な魔力を継承している証だとされているみたい。


 帝国の事はよく分からない。この国のだいぶ南にある大きな国としか知らないわ。大陸の真ん中辺りにある国で、昔はもっと大きな版図はんとを持っていたのだけれど、帝国としての機能を無くすと同時に、属国に自治権などを返したのだとか。

 今でも「帝国」を名乗りはしているけれど安全な国よ、戦士ギルドも帝国領内に広く分布しているのだから。


 ただ噂の皇帝一族は、確かに強力な力を持っていた人が多かったのは本当らしい。光の魔女セルラーシェスが認めた初代皇帝の血族の成せる業というところかしら? ……きっと、何か秘密があるのだろうと私も思う。

 会ってみたいわ、その「美しい若者」に……

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