○○○年 七月 三十一日
読んでくれた方に感謝~~
またまた少しシリアスな内容かな? 本筋のある物語のことに触れながらなのでご容赦を。
そちらの物語はまだ投稿していませんが、読んでみたいと思われた方がいれば投稿したいと考えてはいます。
数日前からルゲールトの街には旅の一座が来ている。酒場には、その旅団の踊り子が舞を見せるというので、連日大賑わいになるのだとか。
(男の)冒険者はそういうのが好きよね、エロい恰好をした女目当てなのがバレバレだけれど。
その旅団にも専属の護衛として雇われている冒険者がいる。いいえ、正確には冒険者登録された傭兵ね。
少し問題が複雑になるけど、戦士ギルドは傭兵も扱っているの、ただし戦争に投入することは表向きには、しないことになっている。
あくまで個人や、ある集団を盗賊や魔物などから護衛するために派遣される、となっているわ。
もちろんそれは建前で、実際は戦場に参加する者も多い。
ただ、あらゆる国を跨いで活動を展開する戦士ギルドが、大っぴらに、戦争活動に参加することが認められるわけがない、分かるわよね?
国の中に、そんな敵か味方かも分からなくなるような──自国の支配下に直接所属しない組織があるなんて、許さない国もまだまだある。
七英雄の打ち立てたという戦士の誓いが、あらゆる国の民を守ることを謳っているとしても、国のお偉いさんがそれを認めるわけがない。
戦士ギルドの発足当初は、それはそれは大変だったそうよ。でも今では、ガレイレア大陸の半数以上の国で(大陸外にあるギルドと似た組織とも繋がりを持ち、影響力を拡大している)受け入れられている。
戦士ギルドが掲げる第一の目的は、魔物や危険な亜人種からの人間の守護なのだから、多くの国の民衆にとっては、戦士ギルドの理想は喜んで受け入れられるものだったのも、ギルドが広まった一因でしょうね。
まあ小難しい話は止めておきましょう。今日は仕事が終わったら、その旅団の興行を見に行くの、メネレアと一緒にね。
うふふふふふ……楽しみだわぁ。




