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ある受付嬢の非公開日誌  作者: 荒野ヒロ
七月から九月の終わりまで

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○○○年 七月 二十四日

 ああ……憂鬱だわ。

 現実って非情よね。

 うん、知っていたわ。


 なにしろメネレアを妹に、そのイケメンの兄との結婚を妄想していた矢先に──相手がすでに、誰かの物になっていたと知らされるのだからね。……ふぇっへへへへぇ……まったく、笑えるわ。


 聞けばあのお兄さん、冒険者としても、そこそこの経歴を持っていたらしいけど、ギルドの運営の方が性に合っていたらしく、各地のギルドを回る監査官になったらしい。


 まぁ別にいいけどね! 「頼れる同僚」と言ってもらえたし! メネレア()()を妹にできなかったのは残念だけど、私たちの物語はこれからよ!


 そんな決意をしてから戦士ギルドへ向かう──ああ、どこかに理想的なイケメンは落ちていないかしら。

 贅沢は言わないわ。

 私よりも強くてたくましくて、そこそこ顔が良ければ、後は目をつぶれる……じゃない、つぶれるわ。


 はぁ、それでついでに可愛い妹が付けば、言うことないのだけれど。


 私の冒険は、まだまだ先が長そうね……

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