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酔いどれエルフと酒の歌  作者: チョコレ
第三杯 酔いどれ亭、再建中!
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第18話 まぶしすぎるカクテルナイト!

 ピカァァァァァ!!!!!

 店内が突然、太陽の中心みたいな輝きに包まれた!!


「ちょっと、何これ!? 目が開けられないんだけど!!!」

「おいおいおい!! 何が起きてんだ!?」


 フォルクがテーブルの上で目をこすりながら叫ぶ。


「ギラギラしすぎて前が見えねぇぇぇぇ!!!」

 ドラコがしっぽをバタバタさせながら転がっている。


「……これは、完全に光魔法ね。」

 ジーナがため息混じりに言った。


「たぶん、聖光閃(ホーリーフラッシュ)あたりの魔法を使って、店内の光を異常に増幅させてるんだわ。」


「目を開けたら即アウトじゃん!!」


 私はテーブルに手をついて、まぶしさに耐えながら考え込む。つまり、これは魔術ギルドの妨害!!店がまぶしすぎて客が落ち着けないように仕向けてるんだわ!


「くっそぉ……でも、こうなったら逆手に取るしかないわね!!」


「……またかよ。」

 フォルクが呆れた声を出すが、気にしない!


「光に合うお酒を作るのよ!!!」

 私は手探りでカウンターの酒瓶を探りながら、材料を集める。


 まずは、クリアでスッキリとしたホワイトラム。

 透明感のある甘みが、すーっと広がる。


 そこに、フレッシュなライムジュースを加える。

 爽やかな酸味が口の中で弾けるような刺激を生む。


 さらに、特製の「ルミナス・シュガー」を一振り。

 これは、エルフの森で採れる光る砂糖で、

 飲むと口の中できらめく魔法の甘みを生むのだ!


 最後に、微発泡のシトラスウォーターを注ぎ、

 キラキラと光る泡が浮かぶように仕上げる。


「さぁ、できたわ!! これが『ルミナス・スパーク』!!」


 私はカウンターにドンッとグラスを置いた。


「……光るお酒だと?」

 フォルクが眩しさに耐えながら、慎重にグラスを持つ。


「ゴクッ……!」

「……っ!! うわ、爽やか!!! なのに、まろやかに甘い!!」


「でしょ!?」


「最初にライムの酸味がキュッとくるのに、そのあとラムの甘さがじんわり広がる!しかも、この光る砂糖のせいか、ほんのりシュワっとする口当たりが面白い!!」


「おぉぉ!? じゃあ俺も飲む!!」

 ドラコがグラスを手に取り、一口。


「うわぁぁ!! なんか飲むたびに口の中がきらめく感じがする!!これはまさに光の酒だな!!! 俺、神々の使いになった気がする!!」


 店内がまだ眩しく光る中、お客たちが興味を持ち始める。


「おい、俺も飲んでみたい!」

「なんか神々しいぞ!!」


 私はカウンターに立ち、満面の笑みを浮かべて叫んだ。


「酔いどれ小屋名物!! まぶしさを楽しむカクテル、『ルミナス・スパーク』登場!!!」


「うおおおおおお!!! かんぱーい!!!」


 店内は一気に盛り上がる!!

 ピカッ……ピカァァァァ!!!

 ギラギラした光が、逆に店の雰囲気を幻想的にする。


「これ、まるで神々の宴じゃね!?」

「俺たち、天界で飲んでるのかも!!」


 店の外では、魔術ギルドの妨害担当が呆然と立ち尽くしていた。


「な、なんでこんなに楽しそうになってるんだ……!?」


 そして――

 ピカッ……!!!!!


「ぎゃあああああああ!!!!」


 妨害担当、光の反射で目がくらみ転倒。


「……まぬけね。」

 ジーナが冷たい目で呟く。


 私はグラスを傾け、まぶしさの中でキラキラと輝くカクテルを喉に流し込んだ。


「ありがとう!! おかげでまた新名物が生まれたわ!!!」

「ぐぬぬぬぬぬ!!! また逆手に取られたぁぁぁ!!!」


 こうして、酔いどれ小屋の『光のカクテルナイト』が新名物となったのだった――。


 ─


 雲が月を覆い、影たちは闇の奥でひそやかに語り合う。

「…光の魔法でも、ダメとはな。」


 低く響く声に、もう一つの影が静かに応じる。


「ふ…だが、まだ全ての属性が試されたわけではない。」

 冷たい夜風が草木を揺らす中、誰かが口元を歪めた。


「もう少し様子を見ようではないか。」

 暗闇に紛れるように、影たちは静かにその場を後にした。

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@chocola_carlyle

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