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ミラピュア~転生令嬢の破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部5年生編
355/355

351.事後処理と美織ちゃんの今後


第351話



「うっ...ふわぁ...そろそろ起きないと...」



次の日の朝、自分の部屋にて私は微かに残る眠気を堪えて起床していた。



「あっ、玲奈様...お目覚めになられたんですね...」



「えぇ、美織ちゃん。おはようございます...」



私の部屋には美織ちゃんもいる。あの後、事が事だったのでひとまずは私の家に泊まる事になったのだ。



いつもの美織ちゃんなら私の家に泊まれた事に大喜びして興奮するのだろうが、流石に両親を失った事に対する悲しみや私を裏切った事に対する罪悪感のせいなのか、そんな素振りは一切見せていない。どちらかというと私との初対面の時と同じような堅苦しい口調になってしまっている。



「今、私のお父様の伝で今城の関係者の中にあなたを引き取ってくれる方がいないかを探している最中です。それまでは家に泊まっていってください...」



「実質、私にはそれしか選択肢はありませんよね...私の家には帰りたくても帰れませんし...」



これは後になって分かった事だがホラーハウス爆破とほぼ同じタイミングで美織ちゃんの家は原因不明の火事で全焼してしまっていた。まぁ、恐らくは態牙達の仕業だろうが...



そのせいで今のところは帰る場所がない美織ちゃんは当分の間は私の家にお世話になる予定だ。もちろん、それに関しては両親の許可もしっかりと得ている。



「その...私、責められるものとばかり思っていました...ですが、こんなにもあっさりと皆さんが許してくれるなんて...」



「気にしないでください...それだけ、私の両親も美織ちゃんの事情や境遇に同情したという事ですよ。」



まぁ、ミラピュアの玲奈お嬢様の両親なら自分達の娘を影で陥れようとした存在など絶対に許さずに罵詈雑言を浴びせていた上に徹底的な報復をしていたかもしれない。だけど、今は私が利口に育った事や陽菜を引き取った際の経験もあってか、心に余裕があったようだ。



実際に二人とも今回の件に関して両親は酷く私の事を心配したり、態牙や中山家の連中に対して怒りをあらわにしてはいたが、一方で美織ちゃんを責めるような事は一切なかった。



「玲奈様、私は...」



「あっ、おはよっ!玲奈お姉ちゃん!それと...美織も。」



「その...おはようございます...」



美織ちゃんが何かを言いかけた時だった。陽菜が私の部屋に入ってきたのは...



「ねぇ、玲奈お姉ちゃん!ちょっと美織を借りちゃってもいいかな?二人でゆっくりと話したい事があるの~!」



「えっ、それは...」



私は陽菜の頼みに応じるか少しばかり迷っていた。何せ、最近の陽菜は嫉妬心で萌留ちゃんにビンタしてしまうくらいに心が歪んでいるのだから...



学園に入学して最初のお友達である萌留ちゃんに対してですらあれなのだ。私を裏切った美織ちゃんにはもっと酷い事をしそうな予感がする。



「...玲奈様。その...私からも陽菜様と話をしに行く事をお許しください。」



「美織ちゃん...」



「お願いします...」



理由はよく分からないが美織ちゃんの方も陽菜と二人で話をする事自体は望んでいるようだった。



「そうですね。お二人がよろしいのであれば...」



「ありがとう!ほらっ、美織!今から私の部屋に行くからついてきて!」



「はい...」



私の許可を得ると陽菜は美織ちゃんの腕を引っ張って私の部屋から出ていった。言うまでもなく、行く先は自分の部屋だろう。



「玲奈お嬢様、ご心配なさらないでください。万が一にも陽菜お嬢様が今城様に手を上げそうになった時は私が体を張ってでもお止めします!それが私の役目ですので!」



「ははっ、お願いしますね...」



私の心配を悟った醒喩がそう言ってくれたのだが、果たして本当に大丈夫なのだろうか?




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