33/440
VOL.33 覚醒
小茂野隅男は、名前通り小心者で、いつもおどおどしていた。
る日、宇宙人が地球を侵略にやってきた。
らの持っている武器には、今の人間にはとても太刀打ちできなかった。
界の主要都市が、宇宙人によって破壊された。
れでも、人間は抵抗を止めなかった。
球を取られるくらいなら、徹底的に戦って死んでやる。
んながそういう気持ちでいた。
ただひとり、隅男だけは自分の部屋に閉じこもり、がたがたと震えていた。
「すみお、すみおよ」
震える隅男の頭に、声が響いてきた。
男はびっくりして周りを見回したが、誰もいない。
「目覚めるのじゃ、勇者よ」
またもや、頭の中で声がする。
い男の子が、本当は地球を救う勇者だった。
ゲームが好きな隅男は、このシチュエーションを即座に理解した。
は、勇者だ。
醒した隅男は、地球を救うべく立ち上がった。
へ出た途端、隅男は宇宙人の破壊光線を浴びて蒸発してしまった。
ームと違って、現実は甘くなかった。
覚めた力を発揮することなく、隅男の勇者人生は幕を閉じた。




