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転生したらゴブリンだったが最強を目指す  作者: プラントスクエア


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第11話

「はあ……この前は酷い目にあった……」


スライムの群れを傷だらけになりながらも全滅させることができた。あれほどの怪我を負ったのは初めてだったな。まさかその初めてがスライムだとは。


「でもさすがね。まさかたった1人でスライムの群れを壊滅させるなんて。助けに入るつもりだったのに」

「……強くなっていった……」

「確かに戦うごとに洗練されていきやがったな」

「さすがですユウジ様!私もその光景を見たかったです!」

「……ハハハ……」


あれから数日が経ち傷も癒えたことで再び魔物討伐のために森を歩く。その一行にはなぜかエリーも存在した。


「本当に来るのか?今だったらまだ村から近いし戻ることも出来るぞ?」

「何を今更!先ほど認めてくださったじゃないですか!私もユウジ様の役に立ちたいんです!」

「そうは言ってもな……やっぱ危険なことには変わらないわけだし……」


エリーは俺の役に立ちたいという理由で腰に剣を差して俺たちに着いてくることをねだった。当初は否定していた俺だったけどエリーの熱意に押されて認めてしまったところがあって今になってちょっと悩み出している。


「なにごとも経験だろ。自分でやりたいって言ってんだからやらしてやれよ」

「守ってもらうばかりじゃ嫌なのよ。女は……ね?」

「はい!」

「……」


なにやらソリューとエリーが通じ合っている様子。同じ女性同士と言うことで感じるところがあるのかもしれない。ちなみにザーノに関しては我関せずといった感じで俺の隣を歩いている。


「まあいいか。なにがおこっても俺が守ればいいんだし」

「っ!?は!?はい!末永くお願いします!!」

「なにが?」


ボソッとつぶやいた俺の言葉にエリーが興奮した様子で要領を得ない言葉を吐きソリューに落ち着かされている。そんなこんなで俺たちは歩き続けた。時々エリーのために時間を作ったりなどで大体2時間~3時間ほどかもしれない。


「「「バウ!!」」」


パシュン!パシュン!


「ずいぶんと扱いが上手くなってきたじゃねえか」

「まあ何回かやってたらコツをつかめてきた感じだな。今だと魔石を狙い撃ちにできるようになってきたし」


俺が発動しているのは水の球体から水のレーザー光線を放射する水光線(アクアレーザー)。しかしそれは前回よりも成長し今では周囲に5つの水を浮かべて正確無比な射撃を可能とした。


「しかし……ずいぶんとウルフが多くなってきたな……」


俺が先ほどから討伐しているのはそのほとんどがオオカミの魔物であるウルフ。少し歩けばウルフに襲われるといったぐらいにはウルフが多くなってきた。ここら一帯はウルフの領域なのだろうか?そんな感じで軽く考えていたのはここらのことをよく知らない俺とエリーだけだったらしい。


「ゴルドー様……このウルフの量は……」

「……危険……」

「ああ……どうやら知らねえ間に深入りしすぎちまった見てえだな……」


3人で話し合い引き返そうと俺のほうを見たときには状況は動いておりゴルドーたちは俺が2つの顔があるウルフと対峙しているところを見る。


「ユウジ!?ちょっと待て!?」


そう俺を止めようとゴルドーが声を上げるが時すでに遅し。その前に俺は動いてしまっていた。


枝垂(しだれ)。オーラスピア!」

「「キャイン!?」」


パリン!


枝垂で近づきオータスピアで横から刺し貫くことで魔石を破壊しダブルウルフは討伐できた。それはゴルドーが声をかけたのと同じタイミングだった。


「え?」

「どうかしたんですか?」


その瞬間にゴルドーは俺を抱きかかえエリーはソリューが抱きかかえ一目散にその場から離れるように村の方角へと戻っていく。


「お、おい?どうしたんだよ?」

「説明はあとだ!今はバレる前に逃げるぞ!」

「ソリューさん?」

「エリーもおとなしくしててね?」

「……」


俺はなにが起きてるかわからず言われるがまま大人しくゴルドーに抱えられたままになった。この時の俺は知らなかった。とある()()のテリトリーに踏み入りその配下を討伐したことで魔王の逆鱗に触れてしまったということを。

/////

町に到着した俺たちは家の中で詳細を聞いた。


「ワーウルフ?そいつがあそこにいるってことか?」

「ああ……ワーウルフのシュライド……ここらで一番近場にいる魔王だ……」

「なるほど。だからウルフが多かったのか」

「なるほどじゃないのよ……もしかしたら魔王に目をつけられたかもしれないのよ?」

「……」

「聞いたことあります……ワーウルフの魔王シュライドは自身のテリトリーを侵すものや配下を傷つけるものに容赦しない恐ろしい魔王であると……」


エリーでも聞いたことがあるぐらいにはこの村では有名らしい。まあ数時間歩いた程度の距離に魔王がいるんじゃ村に周知させるわな。


「でもよく今まで無事だったな?ここの存在はバレてないってことか?」

「いや魔王シュライドは基本的に自身のテリトリーから出ねえし俺たちを脅威に思ってねえから放置してんだよ。ムカつくがさすがに魔王種に勝つには同じ魔王種じゃなきゃ無理だからな」

「ふ~ん……なつほど……」

「でもすぐに逃げてきたし私たちにあそこまでの力があるとは向こうも思ってないでしょうから大丈夫よ」


こうして一波乱あったもののソリューの言葉通りに魔王シュライドがやってくることはなかった。

読んでくださりありがとうございます!


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