表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

つきが世界を照らすまで

作者:kiri
1話1000〜2000字程度で投稿します

▽▽▽▽▽
明治二十二年、ひとりの少年が東京美術学校に入学するために上京する。

「私は総領だから、お前が代わりに画家になってくれたら嬉しいんだが」

兄、為吉(ためきち)の思いを胸に、彼は美術学校で日本画の教育を受けることになる。

そこには横山大観(よこやまたいかん)や下村観山(しもむらかんざん)など、後に日本画の大家と呼ばれるようになる人が多くいた。
岡倉天心(おかくらてんしん)を始め名だたる指導者の元、彼らは切磋琢磨し成長していく。

「面白い絵が描けると思うんだ。今考えてるのを描けたらすごいことになるよ」

彼の作品は出品するごとに議論を巻き起こす。
それは岡倉天心の「光や空気を描く方法はないか」という問いに答えるために考え出されたものだった。

伝統的な絵画の手法から一歩飛び出したような絵画技術。
しっとりとした情景を思わせるぼかしの技法、琳派に傾倒した装飾的な絵画、線ではなく色を主体とした手法。
革新的であるゆえに、それは常に酷評に晒された。

それでも常に一歩先の表現を追い求め、芸術を突き詰める彼の姿勢は終生変わることがない。
その短い人生ゆえに、成熟することがない「不熟の天才」と呼ばれた彼の歩んだ道は決して楽ではなかっただろう。

その人は名を菱田春草(ひしだしゅんそう)という。
東京美術学校にて日本画を描くの事
壱―続
2023/06/18 21:00
弐―続
2023/06/18 23:00
参―続
2023/06/19 08:00
肆―続
2023/06/19 20:00
伍―続
2023/06/19 22:00
陸―続
2023/06/20 08:00
漆―続
2023/06/20 20:00
捌―続
2023/06/20 22:00
日本美術院奮闘するの事
壱―続
2023/06/21 20:00
弐 水鏡
2023/06/21 21:00
弐―続
2023/06/21 22:00
参 美校騒動
2023/06/22 08:00
参―続
2023/06/22 20:00
肆―続
2023/06/22 22:00
伍―続
2023/06/23 20:00
陸―続
2023/06/23 22:00
漆―続
2023/06/24 20:00
捌―続
2023/06/24 22:00
玖―続
2023/06/25 21:00
五浦にて絵画制作をするの事
弐―続
2023/06/26 20:00
参―続
2023/06/26 22:00
肆 賢首菩薩
2023/06/27 19:00
肆―続
2023/06/27 20:00
伍―続
2023/06/27 22:00
陸―続
2023/06/28 20:00
漆―続
2023/06/28 22:00
落葉の先、黒き猫を追いかけるの事
弐―続
2023/06/29 22:00
肆―続
2023/06/30 21:00
陸 落葉
2023/07/01 20:00
陸―続
2023/07/01 21:00
陸―続々
2023/07/01 22:00
漆 雀に鴉
2023/07/02 19:00
漆―続
2023/07/02 20:00
捌―続
2023/07/02 22:00
玖 黒き猫
2023/07/03 19:00
玖―続
2023/07/03 20:00
早春、梅に雀の事
壱―続
2023/07/03 22:00
弐 早春
2023/07/04 20:00
弐―続
2023/07/04 21:00
参 梅に雀
2023/07/04 22:00
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ