番外編(ヒューバート必勝法)(まだ子がいない時の話)
ある某日。
今夜はカイル様とカードゲームをすることになった。
カードゲームに私とカイル様がお金を賭けてもしょうがないので罰ゲームをすることになったが、私は困っていた。
カイル様に勝てる自信がない。
夕食までに時間がある為、邸にきているヒューバート様に急いで勝ち方を教わりにいった。
ヒューバート様はカードゲームが得意なのかとても強いから。
「カードの勝ち方ですか。簡単ですよ。」
「ぜひ教えて下さい!」
「カードを全て覚えて、残りのカードも大体わかれば、後は確率を考えればいいですよ。」
「…ヒューバート様、何を言っているのか全然わかりません。」
切ったカードの順番なんか見えませんし、覚えられません。
「後は、手の裾に強いカードを隠してすり替えたらいいですよ。」
「…それはイカサマでは?」
「バレるまではイカサマではありません。技の一つです。」
「…ヒューバート様、できません。」
ヒューバート様がいつも勝っていたのはイカサマだったのかしら。
一体いつイカサマしてたのか全くわかりませんでした。
「後は、ディーラーを買収しとくか、こちらで買収したディーラーを用意するかですね。」
ヒューバート様、全く役にたちません。
それはヒューバート様だから出来ることばかりでは?
大体カイル様と二人なんだからディーラーなんていません。
罰ゲームを知られたら困ります。
「何だか絶対負けそうな気がしてきました。」
「ウサギの足でも切ってきましょうか?」
「絶対要りません!」
ラッキーアイテムを持って、運に任せろと?
しかも、買ってくるんじゃなくて今から切ってくる気ですか!?
血みどろのウサギの足を持ってくる気ですか!?
ウサギパイは美味しいけど、血みどろの足なんて怖いです!
「と、とにかく練習を!」
ヒューバート様と練習しても全く勝てない。
勝ち方もわからない。
ヒューバート様はギャンブラーのようです。
カードをシァヤヤと切って、目を凝らしても数字が全く見えません。
ヒューバート様は笑顔で、ギャンブルでもそこそこ食べていけるぐらいはできますよ、と言った。
そう言いながら、また私はヒューバート様に負けた。




