はち
かなり遅くなりすみません。
新年最初の更新であり、更に短めです。
「千草、遅かったね。相手が離してくれなかったとか?」
「先、食べちゃったよ」
「待っててとは言ってないから別にいいよ。和夏
何で知ってるの!?」
「そりゃ千草に告ってくる子って、皆そんな感じでしょ。それに千草だって振ると分かってても、告ってくる子を蔑ろにしないでしょ」
「まぁ……ね。でも付き合う気が無いのは事実だし」
和夏達といつも通りのやり取りをしつつ、さっさと弁当を食べる。弁当と言っても凝った物は作っていない。毎日告白してくる子がいるから、購買へ行くのも学食を食べに行くのも時間が無いからだ。告白は放課後にと言いたい所だが、放課後も同じ様に告白してくる子が居るから、結局は何も変わらない。そういう意味では、放課後にしか告白されてない若葉は楽なのかな……でも、同時に何人もの人からと言うのも大変なのかも。
そんな事を考えながら食べていたら、予鈴が鳴ってしまった。
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結局、午後からの授業は集中出来ずに終わってしまった。
若葉の事を考えてばかりいても、答えなんて出てこない。本当に、私以外の誰かと付き合うのか……
私達が付き合う切っ掛けとなったのは中学生の頃。
その頃から既に、私も若葉も女子生徒に人気だった。男女問わず仲良くしていた私と違って、若葉は常に一人でだった。
そんな若葉を、何かの時に気になり出して、私から告白したのが始まり。そこから今に至るまでの付き合いだ。お互いの事は知っていると思っていたから、若葉が私以外の人と付き合うとは思えなかった。
「千草、今日も助っ人無かったよね?」
「どの部活も大会とか無いから、助っ人の予定も入って無いよ」
「それじゃ、今からカラオケ行こ?」
「和夏と二人?」
「真紀も一緒だよ。あと、他にも誘ってるから5~6人だと思うよ」
「ふぅん。なら行く」
「決まりだね!」
「真紀、千草も行くって」
「それなら全部で6人か……え? やっぱり行く? さっき行かない言って無かった?」
「千草が行くなら、皆行きたがるでしょ」
「やっぱり千草目当てか……」
どうやらクラスの半数が一緒に来るみたいだ。
何時もながら、皆纏まりが良いのか楽しみたいだけなのか。
当然、このメンバーの中に若葉は居ない。終礼が終わったと同時に部活へ行ったとか。
今だけは一緒に居なくて良かったと思う。もし、一緒に居たら昼間の事を言ってしまいそうで怖い。




