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第1話 始まりの朝に

―朝―


カーテンの隙間から差し込める光で目が覚める。


「もう朝か...」


起きたらまず、熱いシャワーを浴びて汗を洗い流す。そうしたら身体が冷めてしまう前に手早く着替える。今日は私服ではなく制服を着た。彼が今日から通う公立メトロポリタン学院の高等部の制服で、スカイブルーのワイシャツにブルーのネクタイ、ネイビーのブレザーとズボンという出で立ちだ。特徴として、左胸には学院の象徴であるフクロウの刺繍が施されている。


彼の名はランスロット・ラクシア

黒髪紫目で、今年で16歳になり、身長は182センチの細身の青年だ。


現在の時刻は朝の7時、今日の入学式は9時からなので、彼の自宅から学院まで徒歩で15分ほどであることを考えると、まだ余裕がある。

彼はゆっくりと朝食を摂り、朝のニュースをチェックする。

そうして優雅に朝を過ごしていると、時はすでに8時を回っていたので、彼は自宅を出た。

西洋的な街並みの大通りには自分と同じように制服を着た者や商人がたくさんいて、活気に溢れている。


ここはアイゼオン皇国の首都アタラクシアである。この国は100年前のイギリスと呼ばれていた場所に50年ほど前から出来た国でユーロピという地域で唯一の島国、ユーロピの中でも比較的平和な国で貿易も盛んに行い、先進国として知られている。

ランスロットはこの国の出身ではないがもう10年は住んでいるため、新参者というわけではない。


そうして、歩いていると正面に一際大きな建物が見えてきた。大きな時計塔が特徴的でそれこそがランスロットがこれから通うメトロポリタン学院である。


(今日からここに通うのか、特別なにか楽しみだというわけではないが、感慨深いものがあるな。)


彼はふと、昔を思い出していた。


(まあ、俺は自分の目的を達成するためにここへ来た。その目的が達成できればそれでいい)


そうして、彼はその校舎に足を踏み入れていった。



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