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魔剣に選ばれた王女 〜亡国から始まる反逆の戦記〜  作者: 筑紫隼人
第一章「魔剣と王女」

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森を駆ける。

息が切れる。

足がもつれる。


それでも止まれない。


背後から、確実に追ってくる気配。


「……はぁ……はぁ……」


限界だった。



その時——


影が、落ちた。


見上げる。


巨大な鷲。

金の瞳。


見覚えがあった。


「……あなた……」


幼い頃、王宮で見た。

父の傍にいつもいた、あの鷲。



『遅いな』


頭の中に、直接声が響く。


「……しゃべ……?」


『乗れ』


有無を言わせぬ口調だった。


だが迷っている時間はない。


セリスはその背に飛び乗った。



次の瞬間。


風が弾ける。


森が、一瞬で遠ざかる。


「……すご……」


『当然だ』


どこか呆れたような声。



その時。


『……興味深い』


別の声。


ノイエ・ジールだ。


『あなたは何ですか』


鷲が、わずかに笑った気がした。


『お前こそな』



空の上で、二つの”異質”が向き合う。



『その気配……懐かしい』


沈黙。


だが、ノイエ・ジールは淡々と返す。


『該当データは存在しません』


『……そうか』


短く、意味深に。


『なら、いずれ思い出す』



——その言葉に。


なぜかセリスの胸が、ざわついた。

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【開始12時間で100PV突破の注目の新作!】意志を持つ禁忌の魔剣は、彼女を守る剣か、それとも彼女を喰らう器か? 復讐に燃える王女が世界の真実を斬り拓く、本格ダーク戦記。
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