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魔剣に選ばれた王女 〜亡国から始まる反逆の戦記〜  作者: 筑紫隼人
第一章「魔剣と王女」

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呪い

「……離れて」


セリスは剣を地面に落とそうとした。


だが——


落ちない。


手が、開かない。


まるで皮膚と同化したかのように、柄が掌に張り付いている。


「……嘘……」


力を込める。


だが、びくともしない。


『当然です』


声は、どこまでも落ち着いていた。


『あなたはすでに接続されています』


「……接続……?」


『はい。契約とも表現可能です』


背筋が冷える。


「……解除して」


『不可能です』


即答だった。


「なっ……!」


『この状態は不可逆です。あなたが死亡するまで継続します』


世界が、歪む。


「……そんな……」


『ご安心ください』


まったく安心できない声だった。


『私はあなたの生存を最優先とします』


「……当たり前でしょ……」


『いいえ』


一拍置いて、続く。


『あなたは“器”ですので』


その言葉は、あまりにも冷酷だった。


「……器……?」


『はい。維持対象です』


——人ではない。


この存在にとって、自分は。


「……ふざけないで……」


震える声。


だが、その時。


遠くから、角笛の音が響いた。


増援。


帝国軍だ。


セリスの顔から血の気が引く。


『問題ありません』


ノイエ・ジールが言う。


『先ほどの手順で全て排除可能です』


「……だめ……!」


セリスは叫んだ。


「もう……殺さないで……!」


沈黙。


その間が、やけに長く感じられた。


『非効率です』


「それでも!!」


強く握る。


震える手で。


「……私が……やる……」


——その選択を。


初めて、自分で掴んだ。

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【開始12時間で100PV突破の注目の新作!】意志を持つ禁忌の魔剣は、彼女を守る剣か、それとも彼女を喰らう器か? 復讐に燃える王女が世界の真実を斬り拓く、本格ダーク戦記。
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