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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができて、先行者利益を得られたら〜  作者: 一日千秋
魔神侵攻編

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169話 2026年12月の出来事



朝のニュース番組に出演している近藤さんの話を聞いて、俺は一度連絡してみる事にした。



ダンジョンの真実に辿り着いたパーティやクランに会えるなら会ってみたいし、俺たち以外のトップ探索者達と絡めるいい機会なのではないかと思ったからだ。



数日後、近藤さんから返信があり、1ヶ月後の1月上旬に新年会兼トップ探索者たちの会合があるとのこと。



てっちゃんとトシくん、ついでに田中さんにもこの事を伝えると二つ返事で参加したいとのことだったので、俺たちの参加はスムーズに決定した。





それからの12月は慌ただしく時が経っていった。



学校では高校を卒業するための試験があり、それを終えてから最後の冬休みへ突入する。



大学が決まって油断していた俺とてっちゃんはまたしっかりと勉強をし直さなければいけなくなったのだ。


誠に不覚だ。




並行して朝練と放課後練は欠かさず続け、部活動では現在の異世界漫画研究部はその活動としては漫画研究部ではなくなり、実質ダンジョン研究部みたいになっているので後輩指導や組織構築論、SNSの使い方の引き継ぎなど、細かい事を少しずつ行なっていった。





そして、こんな忙しい12月だったが、なんとか試験をパスし、やらなければいけない事は全てできたので、気兼ねなく最後の冬休みを迎えることができたのだった。








冬休みに入り、迎えた12月25日クリスマス。

いつものように毎月25日は魔神侵攻が起こるので、この日も例外ではなく、9回目の侵攻が行われた。



その9回目ではあの腕4本のミノタウロスが出現した。



もちろんSNSではすでに予想されていたので、ある程度の実力者たちは難なくクリア出来のだが、それでも今回の9回目で脱落してしまった探索者は結構な数いたらしい。



今回の侵攻後にSNSでは探索者たちの脱落報告の投稿がトレンドとなったくらいだったのだ。




そして、この日を境に世界各国で暗黒大陸がまた広がり、すでに暗黒化したバチカン市国、モナコ公国、パラオに加えて、タックスヘイブンという法人税の少ない国で有名なセーシェルやリヒテンシュタインなどの小国も暗黒大陸となってしまった。





暗黒大陸と化した土地には無限にモンスターが湧いてくるが、その土地の外には出てこないというルールはそのまま変わらなかった。



だが、侵攻が進むにつれて出現するモンスターの種類は侵攻で登場したモンスターがそのまま増えていくことが分かってきている。


なので、今回の侵攻を境に逃げ延びる難易度が一気に上がってしまったのである。





地上に出現したモンスターたちにはダンジョンブレイク時と同様に現代兵器が通用したので、暗黒化してしまったセーシェルでは軍が出動、避難の時間を稼ぐことが出来たそうだが、少なくない被害が出てしまったとか。





この年のクリスマスは後に、戦慄のクリスマスと呼ばれるようになったのであった。




そして、そんなクリスマスのどんよりとした重たい雰囲気を引きずったまま、日本では年の瀬を迎えた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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