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モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います 作者:よっしゃあっ!
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17/57

17.再出発



 さて、外へ出る前にステータスを確認しておくか。
 昨日は確認してる余裕なんてなかったからな。
 ステータス画面を開く。

クドウ カズト
レベル5
HP :27/27
MP :5/5
力  :46
耐久 :43
敏捷 :68
器用 :67
魔力 :0
対魔力:0
SP :2
JP :5

職業 
密偵LV9

固有スキル 
早熟

スキル
忍び足LV4、観察LV4、聞き耳LV4、隠密行動LV6
肉体強化LV7、剣術LV3、ストレス耐性LV5、恐怖耐性LV5、敵意感知LV4、危機感知LV5、潜伏LV2、アイテムボックスLV7

パーティーメンバー
モモ
柴犬 Lv2


 ストレス耐性、恐怖耐性、敵意感知、危機感知のレベルが上がっている。
 昨日はそれどころじゃなかったけど、こうしてみると結構スキルのレベルが上がったんだな。
 死に直面したけど、ある程度のリターンはあった。
 全然釣り合ってないけどね。

 そう言えば、新たなスキルが獲得可能とも言っていたな。
 スキルの欄をクリックしてみる。
 すると、『初期獲得可能スキル一覧』という項目の下に、新たに『追加獲得可能スキル一覧』という項目が増えていた。
 クリックすると、新たなスキルが表示される。

『追加獲得スキル一覧』
逃走、防衛本能

 『逃走』と『防衛本能』か……。
 天の声は、『一定条件を満たしました』とか言っていた。

「一定条件……」

 察するに、現実における俺の行動や状況、もしくは願望なんかが、新たなスキルを生み出すって事だろうか?
 獲得した状況と、スキルの名前が一致しすぎてるしな。
 つまり様々な状況に直面すれば、それだけ多くのスキルを得られる可能性があるって事だ。
 あんまし危険は冒したくないが、やってみる価値はあるかもしれない。

 だがまあ、その前に今は新たに獲得したこの二つのスキルだ。
 『逃走』スキルをクリックしてみる。

≪SPを2消費して、スキル『逃走』を習得しますか?≫

 あれ?2ポイント?
 1ポイントじゃないのか?
 確認の為に初期獲得可能スキルの方をクリックしてみたが、どうやら初期スキルは1ポイント、追加スキルの方はどちらも2ポイント必要になるらしい。

 2ポイントか……。
 どちらのスキルも魅力的だし、獲得しておいて損はない筈。
 もう片方の方は、次にレベルが上がった時に習得すれば良い。
 とりあえずは『逃走』を取っておこう。

≪SPを2消費して、スキル『逃走』を習得しますか?≫

 イエス。

≪スキル『逃走』を獲得しました≫

 よし、これでモンスターから逃げる時に補正が掛かる筈だ。
 このスキルも、実際にその状況にならないと検証できないのが痛いけど、たぶんそう言う効果のスキルだとは思う。

 というか、獲得したスキルって、SPを消費しなくても、ジョブのレベルや、熟練度が上がれば、それに応じて上がる仕様なんだし、最初にスキルをガンガン獲得して、後で熟練度を上げていく方が良いかもしれないな。
 その分、SPの消費も抑えられるだろうし。
 先行投資って大事だよね。株以外は。あれ、絶対損するし。
 次にレベルが上がったら、初期の方も含めて一通り獲得してみるのも良いかもしれない。

「ん?」

 ふと、モモの方を見ると、モモがお座りの姿勢のままどこか一点を見つめていた。
 視線の先には特に何もない。壁があるだけだ。
 そしておもむろにポンポンと床を叩く。
 何をしてるんだ?

「……モモ?どうしたんだ?」

 俺が話しかけると、モモはハッとなって俺の方を見た。

「わん!」

 モモは元気よく返事をする。

「何か気になる事でもあったのか?」

「わん!わん!」

 凄く嬉しそうに、俺に体を擦り付けてくる。
 んー? どうしたんだろうか?
 褒めてもらいたそうな仕草。
 そしてさっきの謎行動。もしかして……。

「……なあ、モモ。もしかして、お前も何か『スキル』を獲得したのか?」

「わん!」

 モモは正解だと言わんばかりに、激しく尻尾を振った。
 マジか。冗談で言ったけど、マジで何かスキルを獲得したのか?
 やっぱりモモにもあの『天の声』みたいなのが聞こえてるのだろうか?

「ほ、本当か?どんなスキルなんだ?」

「わん!」

 モモは俺の周りでクルクルと回り、少し離れてぴょんっと飛び跳ねた。
 そして最後にどやぁと言った感じの顔で俺の方を見た。

「……えっと、どういう意味?」

「わふっ!」

 もう一度同じ動作をする。
 え?何?どういうスキルな訳?
 回って跳ねるスキルなのか?
 回転して飛ぶ……まさか、あの超有名なワンちゃんの必殺技―――。

「わん!わふぅ!」

 激しく否定された。
 違うらしい。
 じゃあ、どういうスキルなんだ?
 モモは何度も同じ動作をするが、結局いまいちよく分からなかった。
 俺に分かって貰えなくて、モモにはひどく落ち込んだ。

「…………くぅーん…」

 ごめんよ、モモ。
 その後しばらくモフり続け、何とかモモの機嫌を回復させた。



「それじゃあ、出発するか」

「わん」

 バリケード様に出していた家具を全て収納し、俺とモモは外に出る。
 雨は上がっていた。
 朝日が眩しい。

「所々で上がってた煙が消えてるな……」

 昨日の雨のおかげで、かなり鎮火したのだろう。
 街が良く見通せる。
 そして、視線の先には昨日のショッピングモールも見えた。

「あのハイ・オークはまだあそこに居るのかな?」

 もしくは、人間を狩って既に移動してる可能性もある。
 早いとこレベルを上げないとな。

「……ん?」

 さっそく『敵意感知』に反応があった。
 でもそんなに大した感じじゃない。
 昨日感じた『嫌な感じ』というよりかは、『少し気を付けた方が良い』程度の感じだ。

「この階じゃないな……一階か」

 レベルが上がった影響か、『敵意』を感じ取れる範囲が広くなったようだ。
 『隠密行動』、『忍び足』を使い、素早く階段を下りる。
 ちなみに、モモは抱き抱えている状態だ。
 この方が階段を下りる時とかは早いしね。

「わふーん」

 俺に抱きかかえられてモモはご機嫌のご様子だ。
 止めろよ、そんな目で俺を見るなよ。
 離すのが辛くなるだろうが!


 一階へ到着する。
 心を鬼にして、モモを手放す。ぐぅぅ……。

 敵意感知に反応があったのはすこし先。
 見ると、駐車場付近にモンスターが居た。

「ゾンビか……」

 一体のゾンビが駐車場付近をうろついていた。
 他にモンスターの姿は見えない。
 狙い目だな。

 アイテムボックスからダンベルを取り出し、一気に接近。
 頭を砕く。

≪経験値を獲得しました≫

 ゾンビが消え、魔石が転がる。
 よし、幸先は良いな。
 とりあえずは、ゾンビかゴブリンをメインターゲットにして狩っていくとしよう。
 勿論、あのショッピングモールとは逆方向ね。安全第一で行こう。
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