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仮面恋人

「おう歌乃か、今日はやけに元気だな」

いつも太陽のような眩しい笑顔の歌乃も今日はより眩しい。

「どしたの?眠れなかったの?」

黎の顔は少し疲れ気味だった。

昨日の夜はずっと考えていたのだ、瑞姫との契約のこと。


それは昨日の放課後に遡る。

「この学校に来たのは将来の夫を見つけるため」

前々からなぜお嬢様の瑞姫が普通の学校に通っているのか、その理由は金持ちの貴族より庶民の方が性格もしっかりしているから(瑞姫の母、陽冬実(ひとみ)調べ)という理由らしい。


「そして私は将来を共にする夫を見つけない限りお母様どころか家にすら帰れない」

「なるほど、それで俺が彼氏という訳か・・・って、え!?お前、俺のこと・・・」

「ち、違う!よく喋る男性がいないのだ!」

頬が真っ赤になりながらも否定する瑞姫。

(なぜ、嘘をついてしまったんだ!私のバカ!)

「と、とにかく!か、彼氏になって・・・くれるか?」

美少女にしかできない上級魔法上目遣いにやられたせいか、それとも黎の性格ゆえか黎は瑞姫と二年間、少し訳ありのカップルが完成したのだ。


「今日、私日直だから、二度寝はダメだよ?」

そう言って歌乃は小走りで学校に向かっていった。

歌乃は日直の時は早めに出て少し遠回りをして学校に行くらしい。

ダイエットの為らしいが、周りから見てもスタイル抜群の美少女に見えるが歌乃は安心した時が一番危ないと言って辞めないのだ。


「今日から俺は小花衣・・・瑞姫の彼氏(仮)恋人らしくしないとな」

洗面台に行き、冷水で顔を洗った。


こうして黎と瑞姫による仮面恋人生活が始まった。

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