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en blanc et noir

「地獄の業火に焼かれながら、

私はそれでも天国にあこがれる」


ひとつだけ聞きたい。

其れ以外に現実に興味はない。


誰其彼の空は何色だろう。蒼ならば、其は真実蒼なのか。その蒼を賛ずるのだろうか。緑萌ゆる大地を潤す雨が降るからこそ、澄んだ空は蒼く美しい。降り続ける雨は大地を押し流し、空を灰色に覆い尽くす。

それだけならまだいい。堪え過ぎたり渇ききったりした土壌は、何も受け付けない。雨はただ表面を流れ、さらさらと堕ちる。その上にただ聳える彼の蒼を、其れでも美徳の誉を与えるのだろうか。犠牲の背徳を気にもせず。


聞きたい聞いてはいけない言いたい言ってはいけないきらいこわいかなしいまぶしいうらやましい世界がちがうきらきらしすぎるいいななんておもわないかんじないことにする。


白いな。つよいな。届かない叶わない、あまりに純で酷な世界。


陰陽の理でも方向性でも、間違いなく陰の黒き者だもの。相対の中にしか絶対を見い出せない。陰中の陽すら持たない弱者だもの。


言霊の沈黙を守ったら、得られたのは虚無だけだった。詭弁と雄弁を操ったら、返ってきたのはやっぱり


無。

……諦めた、かった。


今この瞬間の感情が、殻なのか薄皮なのか白身なのか黄身なのかさえ、分からないけれど。


感情の黄身なんて、あの海に捨て置いて来たはずなのに……確かにそうしたはずなのに、どうして戻って来てしまったのだろう。

邪魔くさいだけなのに。


そうやって 何を求めればいいのだろう。

何かあったんでしょうね。病んでますね。はい。

「地獄の業火に焼かれながら、私はそれでも天国に憬れる」はオペラ座の怪人の一節です。


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