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今はとにかく逃げるべし!?

短いです。

前話に人物紹介載せました。

言い訳ではありません。



「さすが二階堂くん!!一位おめでとう!!」

と言って俺を祝福してくれるのがもう誰でもいいから女子だったどんなに良かったか。

「……ドーモ」

応援席に戻り真っ先に駆け寄って来たのは岡倉だった。後輩とかだったらまだミジンコの涙ぐらいの可愛げはあったかもしれないが同い年の野郎に、目をキラキラさせられても全く嬉しくない。

「お疲れさま。のど乾いたよね。はい、お茶」

と言って献身的に尽くしてくれるのがほんっと誰でもいいから女子だったら……。

水筒からお茶を汲んでコップを手渡してくれたのは、女子よりも女子力の高い青葉だった。

「……ドーモ」

コップを受け取って一気に飲み干す。そうでもしなきゃやってらんねーぜ。と酒を煽るサラリーマンのような思考に耽りながら現実逃避してみても状況は何一つ変わらない。

大野さんと藤木さんはこっちを見向きもしないし、さっきまで青葉にべったりだったはずの天野さんの姿も見えない。

心なしか全体的に女子の数も減っている気がする。

……俺のイケメン人生どこで間違えたんだろう。



それぞれが一つか二つ競技をこなし、そんなこんなで午前の部は終了した。

ここからは待ちに待った昼食タイム。

俺は手ぶらだ。なぜなら……。

「二階堂くん、どこでお弁当食べようか?」

「そうだな…。特舎の方に行くか。人も少ねえだろうし」

ふっふっふっ。羨ましかろう。今日は青葉の手作り弁当だ。布に包んだ弁当箱を抱え、腰に特大の水筒をぶら下げている。

……てか、でかくね?

弁当箱というより重箱に見えるんだが気のせいだろうか。

「まさか、寝不足ってそれのせいじゃないだろうな」

青葉はぎくりと肩を揺らし、口元を引きつらせた。じーっと睨むと観念したように口を開こうとした。しかし……。

「……話は後だ。とりあえず、行くぞ!」

弁当を受け取って青葉の引っ掴むと全速力で駆け出した。ここはやばい。クラス内ならまだしもここには三学年すべてが集まっている。のんびりしてたら青葉のハーレムに囲まれ、弁当の存在が露見してしまうだろう。

そしたら俺の取り分が確実に減る。

今日の何が一番楽しみだったかといえば青葉の弁当だ。

体育祭の弁当は普段とは違い特別な感じがする。すでにばれているあいつらならまだしも他の人間に知られるのはまずい。

何やら叫んでいる岡倉と大野さんたちには悪いが今は逃げる事が先決だ。

青葉を誘おうとやって来た他学年の美少女たちを振り切り俺たちはグラウンドを後にした。


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