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第二シリーズ第一編「姨捨山(おばすてやま)」

■解説>

「あの『下劣ね』をもう一度!」というリクエストを次々といただいたため、霊能少女・更科美晴の再登場となった非公開(当時)作品です。(あせ;

時間軸的に物語のどこに当たるのか…僕もよくわかりません。外伝? もしかするとパラレルワールド? そもそも、死んだ主人公の話をもっとということにもう無理があるので、あんまり気にしないで下さい。(投)

例によって評価はボロクソでしたが、もともと書きたくないジャンルを無理に書いてたんで低評価は当たり前。(笑)


■粗筋>

 幸和は創作のネタを求めて、姨捨山について調べ始める。こっくりさん好きの黎子が幸和に協力しようとするが……


■人物>


美晴:更科美晴。冷たく無気力な美少女。

華村:華村冴子。実はこの地に昔からいた荒御霊。

幸和:千曲幸和。好奇心の強い同級生。

黎子:新山黎子。同級生。


浄雲:旅の青年僧。美晴と対立しつつも惹かれあう。


 

[1]

  きやあ、きゃあ!!

  休み時間の教室。机を囲んで盛り上がってる女の子たち。

  黎子もいる。

  離れた席、横目で冷ややかに見てる美晴。

  幸和、盛り上がる環を後ろから覗き込む。

幸和「なんだよ~新山、またこっくりさんやってんの?」

黎子「違うわ~! エンジェル様よ」

幸和「そういう遊びやってると低級霊に憑かれるぞ~」「多いらしいからな

 このあたりは」

  きゃああ~ やめてよー千曲 

  あはははは…… 

  その様子を横目で冷ややかに見ている美晴。


[2]

T「姨捨山」


□ 授業中の教室。

  華村の授業。

華村「…平安時代に書かれたこの『更級日記』は」「年老いた女性が

 夢多き若い頃を振り返って書いたものと言われますが」「自分のことを

 捨てられるべき老婆と卑下して、その意味で姨捨山(おばすてやま)の名高い

 『更級』をタイトルにつけたという説が……」

  うげー…

  華村、ちらっと視線を上げる。


[3]

  無表情で黒板を見ている美晴。

華村の声「さて、この作者は、娘時代に源氏物語に憧れたようですけれど、

 地方では物語の巻物を見ることができません。そこで京へ帰ってから

 ……」

  一生懸命ノートをとってる幸和。


□ 休み時間。

  幸和がノートを眺めてると…。

黎子(後ろから覗き込み)「千曲~、ノートとったの? 真面目なヤツ」

幸和「へっへ~。華村センセの授業はネタの宝庫だからな」

黎子「またマンガ?」

幸和「みてろよ~…近日、俺はホラー漫画でデビューするから♪」

黎子「原稿料入ったらなんかオゴんなよ」「ところで、今日 あんた日直」

  黎子、学級日誌を、ドン。


[5]

幸和(立ち上りながら)「メンドーくせえなあ……もう一人は誰?」

黎子(後ろを指差して)「おばすて」

幸和(汗)「は?」

  席で本を読んでる美晴。

誰か「おーい、おばすてー、あんた日直」

  はははは……

  目を瞑り本を閉じて立ち上る美晴。

  美晴、黒板を消す。

美晴「…………」

  幸和、隣で板消しを手に見ている。

  ははは おばすてー

  無表情で消し続ける美晴。

  幸和も黒板に向かう。

幸和(汗+心の声)「名字が更科(さらしな)……で、『おばすて』か」

 「これはもういじめだな」


[6]

□ 教員室。

華村「え? もっと詳しく?」

幸和「ええ、興味が出て」「姨捨山のある更級って、どこなんですか?」

華村「長野県の更埴(こうしょく)がそうだと言われてるわ。駅名がもう

 『姨捨』って名前なくらいで」「電車だとたしか信越本線で……

 稲荷山の手前だったかしら?」

幸和「更埴……」

華村「でもね、姨捨山なんて意外に身近にあったものなのよ、うふふ……」

幸和「そうなんですか?」

華村「このあたりにもそんな話があるかもね。調べてみたら面白いかもよ?」


  ウィーン……

  コピーを取りながら立ち聞きしてる美晴。


□ 廊下。

  幸和、メモ帳を見ながら歩いてる。

幸和「うーん……姨捨山に捨てられ恨んで死んだ老婆の呪い……ってとこ

 か?」「姨捨山だったところに学校が建っちゃったりして……荒れ狂う悪霊、

 そして……」

美晴の声「千曲くん」


[7]

幸和「あ、更科……」

美晴「くだらないこと考えてないで日直の仕事手伝ってよ」

幸和「く…くだらなくなんかねえよ!」

美晴「くだらないわ。そんな誰でも思い付くようなストーリー」

美晴(嘲笑うように)「まさかそれをマンガに描いて投稿する気じゃ

 ないでしょうね?」「確実にボツよ」

幸和「うるせー! お前なんかに言われたくねえよ、このおばすて女!」

  ドキッ

  言ってからドキッとする幸和。

  冷たく睨み付ける美晴。

  無表情だが目だけが恐い。


[8]

  立ち去る美晴と、立ちすくむ幸和。

美晴(言い残しつぶやき)「……下劣(ゲレツ)ね。」


□ 夜。幸和の部屋。

  ネーム切り中。

幸和(苦)「ぐぐぐ……」

幸和「更科があんなこと言うから詰まっちゃったじゃないかー!」

 「クリエーターのハートっつーのはナイーブなんだぞちきしょう!

 『くだらない』とか言いやがって……」

幸和「考えててもしょうがないな。コンビニでも行ってくるか」


□ 夜の道。

  幸和、買い物袋を下げて土手道を歩く。

□ 

  ふと気が付く幸和。

  夜の闇に浮かび上がる、

  蒙木台高校のシルエット。


[9]

幸和(汗)「姨捨山……か」「まさかね。」

  ビクッ!

  驚く幸和。

詠唱の声(書文字)「般若はんにゃ波羅密多はーらみーたー心経しんぎょう~……」

  橋の下で机に仏像を置きお経を読んでいる旅の僧。

  供物は烏龍茶のボトル。

浄雲(書文字)「観自~在菩~薩 行深般若波羅密多時 照見五蘊皆空

 度一切苦厄……」

  覗き込んでる幸和。

幸和「坊さんか、お、驚かしやがる……」

  ガサ……

  ドキン!!

  物音でさらに驚く幸和。


[10]

  橋の向こう側から土手を登ってきた買い物袋を下げた美晴と

  目が合ってしまう。

幸和(汗)「あ? え…更科?」

  カァッ!

  とたんに顔が赤くなる美晴。

  タタタタタ……

  走り去る美晴。

幸和「あ…」

幸和(汗)「いや………違うな。あの更科があんな可愛い顔するわけ

 ないし」


□ 幸和の部屋。

  幸和、ネーム創作中。

幸和「……そうだ、ここで美少女霊能者が…」「ところが、謎の坊主が

 突然に現れて……と」


□ 翌日、学校。


[11]

□ 教室。

  本を読んでいた美晴に

幸和(上機嫌で)「おい、おばすて!」

  向こうで、気が付いてる黎子。

  幸和、ネーム原稿を手に

幸和「昨日はよくもくだらないとか言ってくれたな」「くだらないかどうか

 これを読んでから判断してくれ」

美晴(無視するように)「……未完成の下描き?」「私は編集者じゃ

 ないんだからそんなもの見る気はしないわ」

幸和「いや、あのな!」

幸和「お前が面白いと思うんなら完成させて投稿するんだ」「くだらないと

 思うんなら描くのはやめる! そのつもりで……」

美晴「作品の責任くらい自分で取りなさいよ」「私に押し付けられたら

 迷惑だわ」

  美晴、振り払って立ち去ろうとする。

幸和「待ってくれ!」

幸和(必死)「昨日、お前にくだらないって言われてから俺は気分が

 乗らなくてイライラするんだ」「頼むよ、読んで何か言ってくれ、頼む!」

  驚いて幸和を見てる美晴。

  美晴、溜息をついて原稿を

  受け取る。


[12]

  自分の席から二人を見ている黎子。

  遠くで、

美晴(読みながら)「やっぱり学校が姨捨山だったという話にしたの?」

幸和「今回はそれがテーマだから」

美晴「学校が元タブーの地なんていう設定は使い古されてるわ」「謎の

 ヒロインが実は霊能者っていう発想も陳腐よ」

幸和(汗)「そうは言ってもウケるパターンだしな……」

幸和「しかしそれだけじゃ終らせないぞ。この話のミソはな、主人公の

 霊能少女と美形の青年僧の間の秘められた恋!」

  ドキッ!!

  美晴、驚愕。

幸和「しかし青年僧にはきつい戒律があるという葛藤! お互い告白は

 できず……」

  ジッ……

  責めるような<恥ずかしさに怒ってるような複雑な目で睨む美晴。

幸和「え?」「あ、いや……昨日の夜、川端でお経読んでる坊さんを

 見かけてさ」「その直後、女が走ってくのを見て思い付いたんだけど…」

美晴(睨み付けて)「その女って…?」

幸和(ごまかす)「……知らねえ女だよ、暗くてよくわからなかったし!」

美晴(原稿に目を戻し)「…………そう。」(溜息)「この漫画、構成はいいけど

 ストーリーがお約束すぎ。人物がステレオタイプの上急に性格が変わっ

 たりして展開に説得力が無いわ」「アンハッピーエンドっていうのも不満が

 残るし、恋愛描写もベタよ。なによ間接キスってばかばかしい」

幸和「そうかなあ…畜生! けっこう行けてると思ったんだけど……」


[13]

幸和(原稿を抱えて)「はぁ……もっとよく調べて話を練り直すか」

  立ち去る幸和。横目で見送る美晴。

  横目で見ている美晴。


  ぶつぶつ言いながら廊下を去って行く幸和。

  クス……

  華村。物陰から。


□ 市立図書館。

看板「市立図書館」


[14]

標識「郷土資料室」


□ 書庫。

幸和「ふーむ……どうもよくわからないな……」


  コピー機の前。

幸和「とりあえず、この辺りコピーとって……」

声「千曲くん?」

幸和「華村先生?」

華村「熱心ね。何を調べてるの?」

幸和「例の姨捨山のことです」「なかなかはっきりわかる資料が……」

華村「蒙木台……」

  驚く幸和。

華村「……が姨捨山かもしれないわねえ地形的に」

幸和「そ、そうなんですか!?」


[15]

華村「さあ……そんな話は聞いたことが…あ。」(急に思い出したように)

華村「もしかしら、あの資料に何かあったかも……?」

幸和「何かあるんですか!」

華村「ええ」

  ニッコリ

  「見たい?」

幸和(必死)「そりゃあもう、今すぐにでも!」

華村「今すぐは無理よ」「そうね、明日の夜、私、宿直だけど

 夜中なら暇だから学校に取りに来てくれない?」

幸和(びびる)「よ、夜中ですか?」

華村「あら? 夜の学校はコワイかしら?」

  クスッ


[16]

幸和「いえ、行きますよ。先生もいるんだしコワイなんてこと」

 「じゃあ明日の夜に!」

  満足そうに笑みを浮かべつつ立ち去る

  華村。


□ 教室、休み時間。

  幸和がノートにらくがきしてると……

声「千曲~」

幸和「ん?」

黎子「なんか『おばすて』に興味持ったんだって?」

幸和(心の声)「『姨捨』……」

幸和(らくがきを続けて)「まあな♪」

  一瞬、目つきが険悪になる黎子。

幸和「あ! そうだ、ちょっと調べてることがあるんだけどさ手がかりが

 無くて……」「もしかしてエンジェル様でわかんないかな?」

黎子(表情はもう戻ってる)「え? やってみようか」

幸和「おう、たのむわ」

美晴の声「やめときなさい」

美晴「憑かれるわよ」

幸和「更科……」

黎子「おばすて……」

美晴「新山さん、今日のあなたには邪気があるわ。間違いなくよこしまな霊が

 寄ってくるわよ」


(17)

  プイッ!

黎子「うるさいわね! おばすてに何がわかるってのよ根暗ブスのくせに!」

幸和(汗)「お、おい、そこまで言うこと…」

黎子「千曲くん、おばすてなんかほっといてあっちでやろ!」

美晴(諦めたように)「……」「…下劣ね」


□ 「こっくりさん」の紙。

  数人でシャーペンを握ってる

誰かの声「エンジェル様、エンジェル様、答えてください」「えーと、姨捨山っ

 て蒙木台にあったんですか?」

  ずず……

  「はい」の方に動いていくシャーペン。

幸和「やっぱり……」

誰かの声「エンジェル様、エンジェル様、おばすては千曲くんのこと

 ……好きですか?」

  ドキッ!

  驚いて赤面する幸和

□ 「か」

□ 「ら」

□ 「か」

黎子「……からかってるだけだって♪ 残念ね~!」

幸和(汗)「か、関係ねーよ!」

幸和「大体おまえ…」

  ふと気がつく幸和。


[18]

  悪鬼を思わせるように醜く歪んでる黎子の笑顔。

  ガタン!

  驚いて椅子から転げ落ちる幸和。

黎子(元に戻ってる)「どうしたの?」

幸和「な、なんでもない、疲れたみたいだ。」

  遠くに座ってる美晴の後ろ姿。

声「エンジェル様、エンジェル様、お帰り下さい。」


□ 夕方の学校。


[19]

□ 屋上。美晴がいる。

□ 屋上に描かれた五芒星形の魔法陣。

□ 

美晴(日本酒の瓶を手に)「やれやれ、面倒なことに……」「……でも

 もしかするとこれもこっくりさんみたいなものかしら……」

  シャッ

  塩を撒いている。

美晴「霊を集めるってことは同じ……だけど……」

  パンッ! パンッ!

美晴「高天原にみをやすめ太神(おほかみ)、あまたの天使(かみたち)つどへて

 永遠(とことわ)に神つまります、(かむ)ろぎ神ろみの御言(みこと)もちて

 (かむ) 伊邪那岐(いざなぎの)(みこと)……」

□ 

美晴「惟神(かんながら) (たま)()えませ、惟神 霊ち栄えませ……」

  真剣に合掌してる美晴。


[20]

□ 夜の学校。

□ 

幸和「ああは言ったものの……やっぱ不気味だよな~」

  幸和が通り過ぎようとすると

声「千曲くん」

  ドキン!

  幸和が振り向くと黎子が

幸和「新山?」

黎子「こんな時間にどうして学校に?」

幸和(恐怖心を隠しながら)「お前こそなんだよ」「夜中に暗いところを

 女1人で歩くのは危ないぞ?」


[21]

黎子「…………様が。」

幸和「え?」

黎子(目がうつろ)「エンジェル様が…呼んでるの。」

幸和「……おい、新山?」「お前、熱でもあるんじゃあ……?」

  黎子の額にに触ろうとする

  バシッ

  幸和の手をはじく黎子の手。

黎子「さわるな!」


[22+23]

  老婆のように皺だらけの顔で

  怒り狂う、白目の黎子。

黎子(憑依)「恨めしい! 恨めしい!! 私はこの山に 捨てられた!」

  うわああああっ!

  恐怖に混乱する幸和。

  ぎゃああああっ!

  逃げようとする幸和だが、足に抱き着かれて舞う。

黎子(憑依)「私を置いて行ったわが子よ!  恨めしい! 恨めしい!」

  手に持たれたお札。

声「その辺までにしといたら? ニセ姨捨さん?」


[24]

  美晴、二人の前にお札を手に立つ。

幸和「更科!!」

美晴「たいした力の無い小さな御霊でも人が恐れればば力を得てしま

 う……」「いいオモチャをみつけたと思ったんでしょうけれど、

 場所が悪かったようね、物知らずの荒御霊さん」

  クス・・・

  美晴の口元に冷酷な笑い。

黎子(憑依)「なに?」「な、なんだ、この霊気は!?」

  ぐちゃっ…ぐちゃっ…ずる…

  昇降口の方から音。

  ぐちゃっ

  昇降口から溢れてくる、ゲル状の物体。

  ひぃぃぃぃぃ!!

  黎子(憑依)の悲鳴

幸和(恐怖)「な、なんだあれは!?」


[25]

黎子(憑依)「た、たすけて…」

美晴(冷ややかに)「男を取られそうな女は怒りに荒れ狂う。餌を取られ

 そうな動物もやっぱり怒る。それは御霊みたまと言えど同じこと……」

  きゃああああああっ!

  黎子(憑依)に襲いかかるゲル。響き渡る黎子の悲鳴。

  ゲルに飲み込まれていく黎子。

  目を見開いている幸和。

  嘲笑うように見てる美晴。

美晴「……下劣ね」


[26]

  ゲル、さらに幸和と美晴をも襲おうとするが……

美晴(お札を掲げて)「惟神霊ち栄えませ!」「妄鬼堆の荒御霊よ

 今宵はこれにてお引き取り給われんことを!」


  ずる……びちゃっ

  地面を這うゲル。

  昇降口に引き上げていくゲル。

幸和「更科……あれは一体?」

美晴「……あなたは何も見なかった」


[27]

美晴「千曲くんはここが姨捨山と思ったようね、でも残念ながら違うわ」

 「この山はただの結界…………の残骸」

  美晴、膝をついて、気絶してる黎子を

  抱き起こす。

美晴「それに…姨捨山に、悲しみは残されたけれど恨みは残されてないの」

 「年老いた母親たちは子供たちの生活が少しでも楽になるならと喜んで

 死出の旅に出ていった……」「お狐様がそう言っていたわ」

幸和「お狐様って……? それに、お前……」

黎子(目を覚まし)「…あ?」

美晴(黎子の顔を手に当て)「大丈夫、すべて終ったわ、新山さん…

 明日にはすべて忘れて目覚めるから…今は眠りなさい」

幸和「更科!」

美晴(黎子を横抱きに抱きかかえ)「言ったでしょう? あなたは何も

 見なかった」「これ以上、深入りすると……」


[28]

  振り向きざまに冷たい笑顔と

  立ち上る氷のようなオーラ。

美晴「とり返しのつかないことになるわよ……」

  ゾクッ!

  びびる幸和。

美晴(校舎に向かって立ち去りながら)「さ、華村先生が千曲くんを

 待ってるわ」「…行きましょう」


  幸和、立ち尽くしている。


美晴「惟神霊ち栄えませ、惟神霊ち栄えませ…………」


  <終>

 物語途中の作品批判シーンで、旧シリーズに寄せられた批評をそのまま使った内輪ネタを出したら、公開批評を見ていた人たちにえらくウケたようで。(笑)

 当初はただの習作で、一般公開用の作品じゃなかったんで、こういうお遊びもどうか許されて。(^^;


 

 ところで今年9月、長野県の善光寺~松代~川中島~稲荷山~姨捨を、テントしょって徒歩で取材してみました。いろい面白いものが見られ、実にネタの宝庫でした。

 3日で帰ってきてしまったのはいかにも勿体無く、機会があればまた行って、じっくりいろんなものを見たいと思っています。(更科千晴(美晴の妹)はそっちの出身って設定だしね(汗))


 更科川から見た本物の姨捨山は、この話でのイメージとはかなり違う雰囲気でしたけれど、昔の作品なので書き直さずにそのまま掲載してしまいます。


 しかしこのエピソード……「一度くらい、美晴は人を助けるべきだ」「美少女のライバルを登場させるべきだ」という批評に従って助けてみたら、同じ方から「いままで助けなかったのに急に助けたのはおかしい」「不必要な登場人物」という指摘が……まあ僕にしても、批評なんてけっきょくは無責任に発言して、次の作品を見たときにはたいてい忘れちゃってますしね。(^^;A


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