↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/9

• 真空状態でサーフィンをするのは危険ですが、サキュバスを投擲武器として使うのは有効です。

私たちはサークル2を歩き、アスモデウスのナイトクラブ――あるいは「欲望」と呼ばれるその場所へと向かっている。


「ねえ、エヴァンジェリン、あのクラブまであとどれくらいかかる?」私はズボンのポケットに手を突っ込んだまま歩きながら尋ねた。


「ええと、クラブまではまだ遠いですよ、STK様」と、エヴァンジェリンは鞭で縛られたまま私の横を歩きながら答えた。


「クラブに着くまでに、3つのエリアを通らなきゃいけないよ」と、腕を組んでブラウスとレンズを身につけたミノスが口を開いた。


その3つのエリアとは:


1つ目は「廃墟」と呼ばれる。これは、地獄を襲った地震によって引き起こされた、巨大な亀裂、あるいは岩盤の崩落である。


二つ目は「渦の震源地(地獄の嵐)」と呼ばれる。そこは、光さえも「沈黙する」ほど、広大で完全な闇に包まれた虚無だ。


そこはまるで自然の空中粉砕機のように機能している。魂たちは、床も天井もない無限の気流に閉じ込められ、ハリケーン並みの速度で激しく互いに衝突し合い、


これは、生前、肉欲に盲目的に流されていたことを象徴している。


三つ目は「著名な罪人たちの群れ、あるいは流れ」と呼ばれる。これらの魂の列と交差するのは危険だ。その絶え間ない動きによる巨大な慣性のため、移動中の二つの巨大なグループ、すなわち「列」が識別できる:


「ツル」の列と「ムクドリ」の列だ。


「要するに、章を長くするための埋め草ってことか……まあ、文句は言えないな」と私は言った。


…


数分が過ぎ、私たちは最初のエリア「遺跡」に到着した。


目の前に広がっていたのは、巨大な水平な岩の塊と、激しい風だった。


登らなきゃいけないな。


我々は近づき、登り始めた。


私は転ばないよう掴む場所や足場を探していたが、ミノスは難なく登り、サキュバスはミノスの尻尾にぶら下がっていた。


「くそっ……この風、強烈だ!」――風が私を押し飛ばそうとするか、服を吹き飛ばされそうになるかのような感覚に襲われながら、私は叫んだ。


「もう最悪の局面は過ぎたと思う!?」とエヴァンジェリンが叫んだ。彼女はミノスの尻尾にぶら下がり、風で激しく揺さぶられながら登っていた。


ミノスは動じることなく登り続け、あの女も冷静さを失わない。だからこそ、私は彼女が好きなんだ。


「これは危険だ」と私は心の中で思った。その間も、私の手は岩の割れ目に支えられていた。「もし落ちたりして死んでしまったら、また蘇って、もう一度登らなきゃいけなくなる。死んではいけない」。


ドカン!


ある呪われた者の魂が、私の横に激突した。


「助けて……」と、その魂は言った。


風によってさらわれる前に。


まあ、それだけじゃない。もっとやってくる。


ドカン! ドカン! ドカン!


周囲にいくつもの魂が飛び交っている。


「くそっ、死にたくない!」と叫びながら急いで登ったが、もう体は疲れ始めていた。


「STK、気をつけて!」とエヴァンジェリンが叫んだ。


一匹の魂が私に向かってくる。私は目を閉じた。


だが、ミノスは私が傷つけられるのを許さなかった。


だからミノスは尻尾を振り上げ、エヴァンジェリンを私の前に立ちはだかせた。


パッ!/パッ!


呪われた魂はエヴァンジェリンに激突した。彼女は悪魔としての性質ゆえに生き延びたが、痛みを味わった。


「あああああ!このクソ女……痛かったわ!」とエヴァンジェリンは叫んだ。「私が自由になったら、絶対に仕返ししてやるわ、このクソ女!」


ミノスは冷たい赤い瞳で彼女を見つめた。「好きにしろ」と彼は言い放った。


周囲で次々と魂がぶつかってくる中(ドカン! ドカン! ドカン!)、私たちは登り続けた。


ようやく頂上にたどり着いた。私は力尽き、腕と脚が火照り、体が震えていた。


私は地面に倒れ込んだ。


「ムアッ!」――私は地面にキスをした――「やっと……やったわ!」と私は言いながら、支えを求めてミノスを引き寄せた。


ミノスはサキュバスを放すと、彼女は地面に倒れ込み、体を縮めながら何かぶつぶつ呟いていた。


私のワイフが近づいてきて、しゃがみ込むのが見えた。


一瞬、嫉妬の眼差しで床を見つめ(STK注:ミノス、君の嫉妬は奇妙だ)、それからSTKの方を見た。


「大丈夫?」と彼女は言いながら、私の頬に手を置いた。


「うん、大丈夫。サキュバスを盾にしてくれてありがとう」と私は言い、彼女の手が私を撫でるままに任せた。


彼女はため息をついて立ち上がった。


「よし、行こう」と彼女は言い、尻尾でエヴァンジェリンの足首をつかんで引きずり始めた。私も立ち上がり、彼女の後を追った。


…


数分が過ぎ、私たちは「ゾーン2、渦の震源地(地獄の嵐)」に到着した。


到着すると、道がここで巨大な断崖で途切れているのがよくわかった。真下を見下ろすと、果てしなく暗い虚無が広がっていた。


「ここを通っても大丈夫なのか?」と、私は片方の眉を上げて尋ねた。


「大丈夫だよ。落ちることはない。むしろ浮いたり、宙に浮いたりするだろう。基本的に、あの場所の重力は『サークル』の風の影響で通常とは異なるんだ」と、ミノスは眼鏡を直しながら言った。


「でも、それって安全だということにはならないわ」とエヴァンジェリンは、立ち上がりながら落ち着きを取り戻そうとしたが、足が震えていた。「すでに狂気に陥って落ちた者や、事故で落ちてしまった悪魔もいるのよ」


ミノスはエヴァンジェリンを尻尾で掴むと、虚空へと放り投げた。


「このクソッタレめ!」


私たちは、彼女が風に乗り、岩や瓦礫にぶつかりながら飛んでいくのを見た。


「彼女を助けなきゃ。ミノス、君が行ってくれ。僕は向こう側へたどり着くようにする」と僕は言った。


そうして、僕は走り出し、飛び降りた。


フゥゥゥゥッシュ!


風になびかれ、まるでサーフィンのようだった。岩を避けるために体を傾け、今度は反対側に体を傾けて、哀れな魂の遺体をかわした。


フゥゥゥゥッシュ! フゥゥゥゥッシュ!


後ろを振り返ると、2体の下級悪魔が追いかけてくるのが見えた。素早く体を左に傾けた。


俺は体力が弱々しいし、死にたくもないから、瓦礫を使ってあの悪魔を叩き潰してやる。


悪魔の一体がもうすぐそこまで迫ってきて、俺の足をつかもうとしていた。


だが、俺は体を横に傾けた。


ドカン!


悪魔は瓦礫に激突し、意識を失ったか、あるいはすでに死んでいたのか。


「くそっ、危うく捕まりそうだった」と心の中で呟いた。


しかし、私のすぐ後ろから、もう一匹の悪魔が現れ、私を捕まえようとしていた。


—あああああ! 気をつけて!


ドカン!


振り返ると、エヴァンジェリンが悪魔に体当たりしているのが見えた。


ミノスがまたあの哀れなサキュバスを投擲弾として使ったのだ。だが、効果はあった。ミノスは尾でサキュバスを掴み、引き寄せた。


「道が分かれたわ」と彼女は言い、再び地獄の酒を取り出して一口飲み、それからしまい込んだ。


私たちは向こう側へたどり着き、ついにゾーン2を突破した。


「くそっ!……危うく捕まりそうだった。でも、幸いにも君がいたね、ミノス」と私は言いながら、彼女に近づいて腰を抱き寄せ、自分の体に密着させた。


「あ!」と彼女は息を漏らし、頬が深紅に染まった。「大したことじゃないわよ、STK」


「盾には愛情がないの?」とエヴァンジェリンは床を見つめながら言った。


「もちろんあるよ、s-」


「違う」とミノスが割り込んだ。


…


もうゾーン2からは遠く離れ、ゾーン3に到着した。


「でも、もう1000語も超えちゃったし、疲れてきたから、ちょっと休むよ」と私は思い、床に倒れ込んで眠りについた。その横でミノスは座って酒を飲み、エヴァンジェリンは床に横たわったまま眠っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。