魔法をかけられた毎日
小清水 蘭。男の人。20歳。【失敗を帳消しにする】能力。
松田 潤子。女の人。27歳。【名前に共感する】能力。【人の名前を統治する】能力。
松田 潤子「君かっこいいね!」
小清水 蘭「は?」
潤子「私と契約して犯罪者ぶっ殺さない?」
蘭「なんなんですかあんた。」
潤子「私は正義の魔法少女だよ。君、人を殺したいだろ?」
潤子「私は君がこの契約に乗るのを、最初から分かっている。」
蘭(!)
蘭「マインドコントロールしようとしても無駄ですよ。俺、そういうの分かるんで。」
潤子「名前を付けるなら、【失敗を帳消しにする】能力。」
蘭「!!!!!????????」
潤子「【失敗の帳消し】には限度がある。そう、例えば………」
潤子「今みたいに別の能力で中和された場合、とかね。」
蘭「良いですよ。あんたの魔法少女ごっこに、付き合ってやるよ。」
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蘭(就職先決まったのか、俺。やっぱ俺って勝ち組だわww)
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潤子「ようこそ、私のオフィス兼自宅へ。」
蘭「ああ、お邪魔しまーす。」
潤子「着いてきな。」
スナイパーライフルと弾薬。
潤子「これで殺しをやってもらう。」
蘭「……他に人はいないんですか?」
潤子「ああそうだ。だが資金面は大丈夫だ!私には金持ちのATMが8人程いるからな!手始めに、お前にはある指名手配犯を殺してもらおう。」
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潤子「あー。聞こえてるかい?」
イヤホン型通信機から潤子の声が聞こえる。
潤子「あとは写真の女を殺して今日は終わりだ!」
蘭「いきなり生命保険を不正受給した主婦、それも殺したのは夫…。カロリー高いんすけど。」
潤子「もし失敗したらお前の名前奪うからな!」
通話が切断される。
蘭「【失敗】、ねえ。そんなの俺の辞書にはねぇんだよ。」
蘭が双眼鏡から顔を離す。
蘭「Die.」
ぱしゅ。
人々の狂乱が三日月覇気市の一角に木霊する。
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潤子「はいこれお給料56万。」
蘭「おおーー!!!!」
潤子「人員はいい感じの能力者見つけたら増やしていくつもりだから。」
潤子「そういえば、まだ組織の名前を伝えてなかったね。」
蘭「ああまあ。」
潤子「その名も!【三日月覇気市終了係】だ!!!!!!!」
蘭「へー」
潤子「反応薄!!!!」
蘭「だって組織名とかどうでもいいし。」
潤子「私はね、三日月覇気市が好きなんだ。年中気温が心地よく、雨もよく降り、街も鮮やか。道には色とりどりの花が咲き乱れ、鳥達が優雅に空を裂き、夜には圧巻の星空が私を寝かしつけてくれる。」
潤子「ゴミ拾いの様なものさ。街を愛する者が街を無償で更に美しくする!なんとも美しいと思わんかね?」
蘭「いい人っすね。あんた。」
潤子「私を褒めるとは、君を採用して正解だな。話は終わりだ、はよう帰れ。」
蘭は笑いを堪えながら潤子の家を後にした。




