表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生、うっかりマズローを論破してしまう  作者: シンリーベクトル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/59

ついでにユング、フロイト、アドラーも追い越しちゃいました


放課後の部室。

机に置かれたチョークを手に、朝比奈が勢いよく立ち上がった。


「さーて、次はユングをやっつけるわよ!」


佐伯が目を丸くする。

「えっ!? ユングってあの心理学の? “夢占いの人”でしょ?」


西村が小さくため息をつく。

「……正確には“分析心理学”。集合的無意識と元型を提唱した人です」



◆ユングの主張


朝比奈は黒板に大きく「集合的無意識」と書く。

「ユングはね、人間には“個人を超えた深層意識”があって、そこに“英雄”“母性”“影”みたいな元型アーキタイプがあるって考えたの」


佐伯が首をかしげる。

「つまり、みんな心の奥で同じイメージを共有してるってこと?」


「そう。だから夢とか神話とか、文化を超えて似たパターンが現れるのよ」



◆ベクトル理論での反撃


そこで西村が前に出る。

「でも、集合的無意識って……科学的には証明が難しい。

 私たちの理論なら“欲求ベクトルが共通する”と説明できます」


黒板にライフを中心にした図を描きながら続ける。

「人類共通の生存欲求ライフがある。

 それを守るためにセフティが働き、他者とつながるためにユナイト、上に立つためにランク……

 この欲求構造そのものが“元型”に見えているだけでは?」

フロイトを丸裸に?


放課後の部室。

朝比奈が腕を組み、黒板の前に立つ。


「さぁ、ユングを論破したら次は当然フロイトよ!」


佐伯が目を輝かせる。

「えっと……エッチなことばっか言ってた人でしょ?嫌いじゃないぜ!」


西村が冷静に訂正する。

「……精神分析学の創始者です。“無意識”“リビドー(性欲)”を重視しました」



◆フロイトの理論


朝比奈がチョークを走らせる。

「フロイトのポイントは三つ!

 ①人間は“無意識”に支配されている

 ②その根っこには“リビドー=性的エネルギー”がある

 ③社会のルールと衝突して“抑圧”が起きる」


高橋 「つまり人間は欲求不満のカタマリってわけか。ギターより卑猥だな」


山本の顔がちょっと赤い‥



◆ベクトル理論での反撃


西村が黒板に自分の図を重ねる。

「でも……“性欲”を特別扱いする必要はないと思います。

 性欲はライフ欲求の延長です。子孫を残す行動だから。

 つまり、フロイトが“根源”としたものは、私たちの理論ではライフの一部に過ぎないわ」


俺も補足する。

「さらに“抑圧”は、セフティと社会規範の摩擦で説明できる。

 自分の欲求を出せば攻撃される危険があるから、防衛反応で押し込める……それが抑圧だ」




黒板の前に立つ。


「フロイトを倒したら、次はアドラーよ!ラスボスの登場よ!」


佐伯がスマホをいじりながら顔を上げる。

「えー? なんか“嫌われる勇気”とか言ってた人だよね?」


西村が眼鏡を直す。

「正確には“個人心理学”の創始者です。人は“過去”ではなく“目的”で動くと主張しました」



◆アドラーの主張


朝比奈がチョークを走らせ、黒板に大きく「目的論」と書く。

「フロイトが“過去(原因)”を重視したのに対して、アドラーは“未来(目的)”を重視したの。

 例えば“友達に勝ちたいから勉強する”って感じ」


高橋がギターをつまびく。

「なるほどな。俺がモテたいから曲作るのも目的論ってわけだ」


佐伯が大笑いする。

「えー! でも全然モテてないじゃん!」



◆ベクトル理論での整理


西村が黒板にベクトル図を描く。

「アドラーの“目的論”は、私たちの理論なら“欲求ベクトルの方向”で説明できる。

 行動は“原因”よりも“どの欲求を満たしたいか”で決まる。

 例えばユナイトなら“仲間に受け入れられたい”、ランクなら“上に立ちたい”。」


俺が頷く。

「つまり“未来の欲求”を選ぶのがアドラー心理学。

 だけどそれは、ベクトル理論では当たり前の話になる」


佐伯 「これで四天王みんな倒しちゃったね!中でも最弱なのはマ」

高橋が慌てて佐伯の口を塞ぐ

「言わせねーーよーー!⁈」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ