Сторона Волх・В・Были́на с8
お待たせしました。
ちょっと短めです。
ヴォルフとグース視点
「す……凄い!こんなに人が集まるなんて!」
「それ程魔王というのは人々にとって脅威なのですよ」
ついに決戦の日。魔王を討つ日だ。
この日のために訓練を重ねて来たし軍議にも参加して対策を練った。
魔王の強さは未知数だ。確かに訓練を頑張って来たし策を練ったりしたけどそれでも勝てるかは分からない。
でも!こんなにも多くの人が集まっている!頑張れと言っている!なら、俺は負ける訳にはいかない!
「そういえば、人も魔獣になるのか?」
「魔王の事でしょうか?いえ、人が魔獣になることはありえませんよ。しかし魔獣が人の姿をとる事はあります」
じゃあやっぱり魔王は会話ができるだけで魔獣ではあるんだな。
何の魔獣なんだろう。空を飛ぶのか、地を這うのか、泳ぐのか。それによってどんな部隊を増やすのか変わってくる。でも誰もその正体を知らないらしい。
「勇者様、皆様に激励をお願いします」
「お、おう!」
激励か。聞いて元気になる言葉ってなんだろう。
俺は差し出された音を増幅させる魔道具を受け取り、すぅと大きく息を吸う。
「みんなー!聞いてくれー!」
集まった兵士達は俺の言葉が耳に届くと同時にザッと足並みを揃え一点、俺を見つめる。
そこには期待に満ちた瞳が、やる気に満ちた目が、勇気に満ちた眼が集っていた。
「勇者のヴォルフだ!この度は魔王討伐に集まってくれてありがとう!
魔王は強大だ!怖いと思う!逃げたいと思う!それでも、それでも国のために、家族のために、友人のために集まってくれた勇敢な皆に敬意を表す!
そして安心してくれ!勇者が、皆の勝利を約束しよう!」
言い終えた途端、わぁあ!!!と空気が震える。この場に高揚感が満ちているのが伝わる。よし、大成功みたいだな!
メリーに機材を渡し、俺たちは魔王と会ったあの森へ再び向かった。
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「基人国に戦線布告するなとはどういう事でしょうか」
「そのままの意味だ。妖人は手を出すンじャねェ」
ロジーのヤツが真面目な顔して歩いて来たから呼び止めたら妖人国の公印が刻まれた手紙を持ッてやがッた。危ねェな……。
注いだ紅茶に口もつけず、普段の朗らかな顔には似合わずキッとした睨むような表情を浮かべている。
「ですが、このままではグースさんお一人で基人国と争う事になります!その戦争でグースさんも、森も無事である保証はありません……」
グリム達には伝えてなかッたが、実はアタシが魔獣の王である事は妖人の里には伝えていた。今回みたいにアタシが狙われた時、近場に住む妖人達にも火の粉がかかるのは明白だったからだ。
それでも妖人達はアタシが近くに住むのを許可してくれた。
「アタシの事はどうでもいい。森だッてアタシの家周辺は燃えるかもしれないが妖人の里の技術なら戦争するより大した被害にはならないだろう」
「確かにそうかもしれません……しかし、我々は隣人を見捨てる事は出来ませんし、それにっ、技術力なら基人国よりも 達の方が上で……!」
椅子を倒しながら勢いよく立ち上がったロジーの目を見据える。
視線が交わった瞬間、ロジーはハッとして大人しく椅子に座り直した。
「……すみません」
「いや、いい。……確かにそうだな。妖人の技術力は目を見張る。基人国だッて凌駕している。
だがな、数は力だ。基人はその数の多さで他国を圧倒して来た。対して妖人は全体数も出生数も低い。技術に頼ってトントンの戦果が出せるかどうかだろう。研究ばかりのヒモどもが、果たしていざという時に動けるか、という疑問はあるが。
それに、共闘しようモンなら──アタシの攻撃に間違いなく巻き込むぞ」
魔女の力は強大だ。調整するより気儘に振るった方が楽だ。
……こんな魔女を受け入れるような奇特なヤツらを殺したくなんかないからな。
「無視をしろ。それが一番賢いンだ」
「……」
机の下で握った拳は見なかったことにした。
次は2月4日




