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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.6
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Episode.71 相談

今朝。不思議な夢を見た。

どこかで見たことのある男の子が、一生懸命私に伝えてきた。

『僕から、逃げて』『僕を、助けて』

なんだかよく分からないけれど…覚えてるのはその二つだけ。


さてさて…皆のいるルームFに行かないとな。

――――――――――――

(夕陽side)


俺は朝早くからある場所に向かっていた。

普段俺が足を全く運ばない場所。武道場だ。


夕陽「ラトナ、ブレイズ、リュー。話したいことがある」


この時間帯、よくラトナとブレイズが組み手等をしていて、リューがその審判役をしている。

------------------------

ラトナ「…相談?」


夕陽「ああ」


リュー「君の方が誰かに相談っていうのは珍しいね」


ブレイズ「それで、相談って?」


夕陽「自分のことなのに、自分でもよく分からないんだが…」


ラトナ「…あのさ、一つ聞いていいか。なんで正座?」


夕陽「何となくだ」


ラトナ「…武道場での正座って…」


夕陽「それで、話してもいいか」


ラトナ「お、おう」


夕陽「……。月火が来てから色々変われたと思う。礼を言っても、言葉じゃ足りないぐらいだ。

 本当に恩義を感じている。…本当にここ最近、月火といれて楽しいと、もっと一緒にいたいと、思う。

 …この感情は何なのか全く分からない」


リュー「…」


ブレイズ「…」


ラトナ「……ぷっ…」


夕陽「な、何かおかしい…か?」


ラトナ「いや…ようそこまで行って気付かないなって思ってよ…。あっはははははははははははっ!!」


何故ラトナがこんなにも失笑しているのか、俺には分からない。

ただ、戸惑うだけだった。

それから数分ぐらいして…


ラトナ「あー、腹痛ぇよ…」


ブレイズ「君も黒いねラトナ…」


リュー「というより、吹っ切れた…かな」


ラトナ「よし。率直に話してやろう。夕陽、そりゃ蓮花に恋してんだよお前」


夕陽「……こ、い…?」


ラトナ「おう。

 …つーかよく真顔であの台詞言えたな。ポーカーフェイスにも程があるだろ。逆に凄いな」


リュー「うーん、君は気付いてなかったけれど、話してる時の夕陽の目が一瞬輝いてたよ。

 0.1秒ぐらい」


ラトナ「本当に一瞬じゃねぇかよ」


夕陽「……恋…」


ブレイズ「夕陽は周りには鋭くても、自分のことには鈍いね」


夕陽「…じゃあ、その、恋ってのも説明してくれ」


ラトナ「…は?」

筆記の際は作者のスッゲーニヤニヤ回。

「いやー、夕陽いじりは楽しいね(笑)」

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