Episode.72 悪夢の始まり
…30分ぐらいで、俺の相談は終わった。
まだよくわからないが…一つ思ったのは、「そういうことか」と納得したような感じだ。
だがいざ実感すると…なんとういうか…。
旭「あ、夕陽君達おはよー」
ラトナ「って俺達はその他かよ」
ブレイズ「あれ、蓮花は一緒じゃないのかい?」
旭「あの後、入れてくれなかったからカミハラのお家に戻ってたの」
リュー「うーん…見たところ、まだ来ないね。…いや、『まだ』じゃないか」
夕陽「?──」
「はよー」
月火独特の明るく元気な声が響く。…。
ルル「あ、レンゲちゃん!おは……よ……」
扉のほうを向いていたルルの異様な雰囲気。
この部屋の扉を開けたのは、月火じゃない──
──別の人物。
「……」
ラトナ「お前は!!」
「……誘え、アンリミテットゲート──」
その言葉を聞いて、俺達の意識は消えた。
「……これで、いいんだよね。バトラ…」
「ああ。…急ごう、手遅れになる」
「…うん」
――――――――――――
(蓮花side)
「おっはよー!…あれ?皆、いない?」
…微かな気配はする。そう、直前までいたような…本当にごく最近の気配。
それに混じった…黒い、何か。
時計を見ると…げっ、『10:32』…。
この時間で誰もいないとか遅刻のレベルじゃねぇよ!
夜咲「──蓮花!」
蓮花「ん?…わぁっ!?」
おいこらマイファザー何故急に抱きついてきた。
…えっ…?なんか…生温かいのが…
夜咲「大丈夫か!?怪我とかしてないな!?」
蓮花「………何が、あったの…?『その肩の怪我』…どうしたの…お父さん…」
夜咲「俺のことはいい!早く、外に──」
「『早く外に逃げろ』…ってか?」
夜咲「…!!」
槍を構えた、黒いマントを羽織った少年。
「バーカ、逃がすかよおっさん。大人しくしていれば俺様に嗅ぎつかれずによかったのによ…。
この俺様…『ブラッド・ヴァンフェーニ』の“影”である俺様によぉ?」
――僕を、助けて…。
夢に出てきたあの男の子と、顔が重なった。




