Episode.66 vsブレイカロストリアス
蓮花「こうやって見ると、結構デカいな」
ま、普通にデカイ妖怪見てるから慣れてるけどさ。
蓮花「さてさて…──狩るぞ」
チリンと音を鳴らして斬り掛かる。
…見かけによらず、堅いな。
蓮花「…チッ」
鬼蓮『(蓮花の意志があるとはいえ…やはりまだ影響が残るか)』
リュー「…血月の火炎姫」
夕陽「…?」
リュー「昔、『破壊の火炎姫』と呼ばれた女の子がいたんだけど…。蓮花の場合、破壊というより…血月といった方が相応しいよ」
夕陽「……なぁリュー、前から思っていたがお前は一体──」
リュー「影の王、人工生命体、俺。共通点はなんだと思う?」
夕陽「……?」
蓮花「オラッ!!」
…だいぶ、荒っぽいが…なんとか、倒せた。
クソッ…。手こずらせやがって…。
蓮花「……いるんだろ…隠れてないでさっさと出てこいよ…」
私がそう言うと、魔獣を従えていた二人が来る。
あの時の、執事とメイド。
バトラ「お久しぶりですね、蓮花様」
蓮花「ああそうだな。お前らにはキッチリあん時の借りを返してやるよ」
バトラ「…さて、いつまで持ちますかね。お一人で?」
蓮花「…あん?」
後ろを見れば、どうやら夕陽達は最初に倒した筈の無駄に多い魔獣どもを相手にしてるらしい。
…クソッ…通りで来ないはずだよ。
メード「私の人形…なかなか手強いよ……?」
向こうは魔獣使いのハルバードと人形使いの巨大鋏…。
こっちは大量に体力も魔力も消費した二刀流者と虎…。
明らかに不利じゃねえか…。
鬼蓮『蓮花、いけるか?』
蓮花「…いけるも、なにも…いくしかないだろ…」
クソッ…クソッ…。
なんでこうなんだよ…!!