Episode.65 vsドールインフィニティ
エル「ニーオ、こっちに!」
ニーオ「……あ、ああ…」
蓮花「──『紅き蓮、退魔の炎。双方の赤火、黒き常闇を散らさん』。
──『第一の式神・九尾旭、第二の式神・烏天狗太陰、第三の式神・火怒炎虎鬼蓮。
汝等の主・旭ヶ原蓮花の名において…式神等の魔力を用いり、今この場に我が陰陽師の武具を呼び出さん』!」
鬼蓮「…間に合ったか、蓮花」
夕陽「……赤い、日本刀…」
ルル「カッコイイ…」
さてさて…制御しきれるかな。
蓮花「……『赤き紅蓮』、『退魔の焔』。
掛かってこい魔獣ども。貴様等の狙いは私だろう?」
…あれ、嫌な予感が…?
旭「蓮花ちゃん暴走の予感ー」
蓮花「…」
夕陽「(笑ってる…?)」
鬼蓮「…マズいな。やっぱり陰陽武具を制御しきれてない」
ルル「オンミョウ…ブグ?」
鬼蓮「代々陰陽師である旭ヶ原家に伝わる武具だ。蓮花は『紅蓮』と『焔』を扱う。
が、蓮花はまだまだ陰陽師として未熟者だ。一本ならまだしも、あれは二本で一つ、魔力が壮大過ぎて逆にに引っ張られ…」
ブレイズ「…旭ヶ原家?」
鬼蓮「………あ」
蓮花「──こんな人形ども、武具など使う必要もないな」
シャナ「あー、やっちゃったかー」
夕陽「…」
リュー「あはは」
鬼蓮「……」
ラトナ「お、おい…いったい…?」
ブレイズ「旭ヶ原家って…」
鬼蓮「……!
皆下がれ!」
大きな音。皆の驚く声。顔を横にして一瞬だけ見るしか出来ない。たぶん刀を振るったんだろうな…。
ていうか完全に引っ張られてるな私…。
蓮花「のう…、お主等よ。人には知られたくない秘密の一つや二つ…あって当然なのだろう…?」
ゲス顔してんだろうな…つーか。我ながら引っ張られ過ぎだバカッ!!
私現代っ子!そこまで時代は古くない!!
夕陽「…どうやら、『話すな、黙ってろ、忘れろ』とでも言いたいようだな」
シャナ「今の蓮花は、たとえ私達であろうと構わず…殺しにかかるだろうな」
ラトナ「…マジかよ…」
カイ「もう全部アイツ一人でいいんじゃね?」
鬼蓮「そういう訳にもいかんだろ。考えてみろ、今はともかく…標的はいつ俺達に向くか分からんぞ。
…チッ、サポートしてくるか」
蓮花「…ふん、残るは黒い木偶の坊か」
鬼蓮「おい蓮花。自我忘れてるだろ」
おーいいところに。
鬼蓮「ったくしゃーねーな。ほら、力貸してやるから。
『表裏一体』」
蓮花「ん、あっ。よっしゃ、戻った!」
鬼蓮『世話が焼けるなお前は』
パッと鬼蓮を見ると…いつぞやのスッゲーデカイ虎になってた。
鬼蓮『力を貸したから人のナリになる力が消えたらしい。ま、別に良いがな』
蓮花「そうなわけ?」
鬼蓮『そんなことより、早く狩るぞ』
蓮花「…うん」
刀を持ち直すと柄頭についてる朱い鈴が鳴る。
…やっぱ、無理せず魔術札にしとけばよかったかなー?なんて、今更か。




