Episode.61 「慣れてないぜー…」
…うーん。やっぱ広いなー。
シャナ「いやー、懐かしいなこの森」
ラトナ「おう。確か、姉ちゃんとお前の兄さんの誕生日プレゼント探しにここ入ってさ、んで最終的に迎えに来てもらったんだったよな」
シャナ「そうそう。…そういえば、あの時からだったか?私が強くなろうと思ったの」
ラトナ「…マジで?」
蓮花・夕陽「「おいこら新婚夫婦」」
ラトナ・シャナ「「誰が新婚夫婦だ」」
ちなみに、こうやって文字の表示だと分かりにくいがアレね。私が(苛々)で夕陽が(呆れ)でラトナが(怒)でシャナが(笑)だ。そして旭とリューは当然(ニコニコ)だ。
ラトナ「…一つ思ったんだけどさ、夕陽お前、最近変わったな」
シャナ「そうだな。私が覚えてる限り…夕陽はインドア派だったし、まずこういう野外は出たら即息切れだな」
蓮花「いやいやいやそんなこと…」
夕陽「…確かに」
蓮花「いや本人が認めた!?」
リュー「そうだね。だって、そのたびに俺が背負ってたし」
蓮花「…夕陽キミホント人間?」
夕陽「失礼だな。…だが、自分でも感じてるんだ。自分が変わったこと。
他人と話すこと。自分の足で遠くまで行くこと。…笑うように、なったこと。他にも色々あるが…言い出したらキリがないぐらいだ」
…あー、確かに初期の頃なんか、孤高の一匹狼みたいなキャラだったね君。
人って変われるんだな。
夕陽「…人を褒めたことなんか、今まで一度もないが…。
俺が変われたのは、お前のおかげだ。月火」
蓮花「へー……え?…は、はい?えっ?」
リュー「あはは。夕陽、いきなりそんなこと言ったら蓮花も混乱するよ」
夕陽「…そうなの、か?」
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(その頃のルル達)
ルル「ここどこー?」
ヒナ「知らないわよ…」
アーネ「迷ったみたいですね…」
カイ「マジかよ…」
ブレイズ「…(あっちは大丈夫なのか…?)」
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蓮花「な、なんか照れるじゃん…。お、おだててもなんも出さんぞ!?」
ラトナ「何でそうなるんだよ」
蓮花「頭に肘乗せんなー!チビに縮めと言うのか!」
ラトナ「14なのに小4並みの低さ」
蓮花「言うなぁああああああ!!」
シャナ「というかウチのチームで平均身長なのって夕陽やヒナやカイ、アーネとチビっ子達ぐらいだな」
夕陽「あとチームの大半は野生児だからな。考えてみろ、ルルなんか鳥呼んで毎回バスケ部以上のジャンプして飛び乗るんだぞ」
リュー「俺はー?」
夕陽・ラトナ「「お前は例外で一番高い」」
蓮花「……あ」
夕陽「?…」
リュー「どうやら森を抜けたみたいだね」
ラトナ「…こんな所があったんだな」
森を抜けた先に広がったのは…湖畔。
さて…ここにいるといいんだけど、ゼロさん。