Episode.57 「移動中ー」
どうも。蓮花です。
あれから一週間が経ちました。完全復帰してます。
で、復帰した最初の依頼が……。
蓮花「ドーランとか遠っ!!!?」
旭「コワいコワいコワい…」
現在、地上遙か彼方の上空にいます。え?太陰には乗ってません。呼ぼうとしたら何故か止められた。
私達は……。
シャナとラトナのドラゴンに乗ってます☆
こえーよ普通に。
夕陽「…大丈夫か?」
蓮花「普通にこえーよ…まだ妖怪の方が可愛げが…」
『…あまり我の上で騒ぐようなら落とすぞ』
蓮花「スンマセン言い過ぎました落とさないでください」
夕陽「……」
ちなみに、一時間前…。
ラトナ「シャナー、里見様からなんか来たぞー」
シャナ「おっ、ホントか?」
蓮花「里見様?」
夕陽「ドーランには、里長の他に里を見守る人がいるんだ。それが里見だ」
ラトナ「里見は今の里長様が見込んだ最も優れている人で、次の里長でもあるんだ。あ、でも今の里見は二人だからな…」
蓮花「ふぅーん」
ラトナ「…ま、俺としては里見の一方はあまり好きじゃないけどさ」
蓮花「…?」
シャナ「(小声)ラトナのお姉さんの婚約者だから。ついでに女性人気が高い」
蓮花「…へー」
カイ「シスコンだ」
ヒナ「シスコンね」
鬼蓮「シスコンだな」
カイ・ヒナ「「……ん?」」
ラトナ「な、なんだよ…。別にいいだろ」
シャナ「さて、読むか」
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ラトナ、シャナ。元気にしているか。
私達は相変わらず子供達に勉学を教え、ドラゴンとの接し方についてあれこれ教えている。
ラトナ、たまには顔を見せに来なさい。リオラが会いたがっていだぞ。
シャナ、また無謀なことはしていないだろうね。あまりレナーテを心配させないでやってくれ。
さて、突然で申し訳ないが…私から頼みたいことがある。
詳しいことはドーランで話す。待っている。
ノガード・イチ・ドラクーン
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ラトナ「…余計なお世話だバーカ!!」
蓮花「おー、猫みてー」
シャナ「頼み、か…。ノガード様からとは珍しい…」
ルル「蓮花ちゃん達のも解けたみたいだし、行く?」
夕陽「…」
夜咲「良いんじゃないかな?」
蓮花「うんうん…うん?…うっわ出た!?」
夜咲「手紙読んでる時から湧いてたよー」
蓮花「この人自分の事を黒いカサカサのアレみたいに言ってる…!」
夜咲「…あ、ドーランに行くなら地上より上空からの方が早いけど…初等部には少し危険な道のりだから待機ね。あと蓮花、太陰は呼ばない方がいいよ。
それじゃ、俺は戻るねー」
蓮花「え?何、どういうこと?」
暁美「いいないいなー。早く中等部に上がりたいー」
ネート「あと二年は待たなきゃねー」
フィル「お留守番…」
ティオ「みんな、いってらっしゃいだね」
アーネ「それでは、私が…」
「あ、アーネ君も行っていいよ。私が面倒みてるから」
アーネ「…?」
…ハッ。何か気配が!
なんて思った時には遅かった。相手は猫みたいに私目掛けて飛びついて来た。
「おー可愛いな。妹にしたい(キリッ)」
蓮花「何だ何だ?」
ブレイズ「ねっ…姉さん!?」
蓮花「姉さん?…あ、どうもどうも。蓮花と言います」
「ブレイズの姉、イブ・ショットルートだ。弟よろしくな蓮花ー。よーしよしよし…」
ブレイズ「ね…姉さんやめてよ…。ああもう生徒会!生徒会は!?」
イブ「安心しろ、さっさと今日の分は終わらせてきた。あと休憩時間だから大丈夫だ」
おー、あの王子気質のブレイズが頬赤くしてわたわたしてるのは新鮮だな。
ていうかイブ姉ちゃん力強えー。押しても引いても腕が全然ビクともせず動かない。これは自力じゃ抜けられないな…。
ブレイズ「というか…姉さん面倒見れる?」
イブ「安心しろ。その点は私にも謎だ」
ブレイズ「出来ないよ!?むしろ余計心配だよ!!」
「…イブは足が速いわな…。ウチ置いてくなんて流石やわ…」
蓮花「あ、桜姉」
桜花「ウチもイブと見とくから、安心し」
ブレイズ「なら安心です」
桜花「…ええ加減蓮花離しなさいな。困っとるやないの」
流石桜姉。扇子で軽く押しただけて腕動かした。
イブ「ま、行ってこーい」
バシバシとブレイズの背中を叩く。
うわ痛そー…。
ブレイズ「いたた姉さん痛い!」
…ということで、現在ラトナの赤竜に乗ってる。
あとの何人かはシャナの青竜だったり別の紫竜に乗ってたり乗ってなかったり(?)