Episode.50 ラトナとの会話
…ふー、なんか久しぶりに歩いたなー。
動いてないと体が鈍るっての。
「蓮花」
蓮花「ん?…ラトナ?」
何で来たんだろ…。何か用があるのかな。
ラトナ「……(ヤベッ…勢いで追いかけたが…何て言えばいいんだ…?)」
蓮花「…?」
旭「(あららー。助け舟出そうかなー)」
……あ、でもラトナが来たなら…少しは気も紛れるか。
蓮花「……おっ!いいところにきたなラトナ、暇だから少し付き合ってよ」
ラトナ「………お、おー…お?」
ん?なーんか反応がおかしいなー。
…ま、いっか。
――――――――――――
蓮花「…なんかさ、私が術にかかってる間…ヒカルはともかく、夕陽が無茶したんだってね」
ラトナ「…ああ」
蓮花「私も知った時は驚いたよ。…なんか、悪いじゃん。私なんかの為に犠牲になろうとしたみたいで…。放っておけばいいのに…」
ラトナ「……リューから聞いたけどさ。アイツ、三日後には自然に解けることは桃千先輩から聞いてたらしい」
蓮花「え?」
ラトナ「…なんか、正直俺はアイツが羨ましい。
…ドーランってさ、結構古い伝統があって、ドーランの男は大切な人を守れるようになれて初めて一人前って認められるわけ。…本当、肝心な時に動けない自分が情けないっていうか…」
蓮花「ん?ラトナ好きな人でもいるの?」
ラトナ「ん?……はっ!?」
旭「…」
蓮花「だってさ、口振りからして…なんか誰かいるっぽいじゃん」
ラトナ「…………………。
…あ、あー…ま、まぁ…居るっちゃ…いる…」
蓮花「へー、青春だなー。で、どんな子?」
ラトナ「え?……えっと、なんつーか…。
第一印象は何だこいつって感じだったけど…初めて俺を『格好良い』って言ってくれたし…。
…常に笑顔で、仲間思いで…。よく、自己犠牲しようとするような危なっかしい奴…」
蓮花「ほうほう…。なんか凄い子だねー」
ラトナ「……」
旭「(なんだかどんどんラトナ君が不憫に思えてきた…)」
蓮花「ま、ラトナの恋愛はいつでも手伝う。だって、仲間ってこともあるけど…『友達』だしな!」
ラトナ「……そう、か」
蓮花「ん?…何か、嫌だった?」
ラトナ「…何でもねーよ、バーカ」
蓮花「バーカって…ヒドいな!人が折角…!」
ラトナ「ほら、さっさと行くぞー」
蓮花「ああっ!…何なんだよもー!どこ行くんだよー私を置いてくなー!」
ラトナ「はははっ………。
──あーあ、こりゃフラれたな…、完全に…。
…俺の初恋相手はお前だっての、そのくらい察しろバーカ…。…ま、さすがに自分の事なんて無理か」
蓮花「…やっと追いついたー…あ?…何、目にゴミでも入った?」
ラトナ「んー?何でもねーよー」
旭「(あらら…)」
蓮花「(……今日のラトナ、やっぱり何か変だ…)」




