Episode.49 復帰と待機
―朝―
(蓮花side)
…朝。まだ眠い……。
旭「くー…」
蓮花「…」
…あ、そっか。足、動くんだった………。
私は立ち上がると──
茜「はいストーップ」
蓮花「……」
茜「なーにしようとしてたのかな?」
蓮花「……別に、何でもありません」
茜「夜中。夕陽君の記憶を読み取って、今朝は毒を自分に移すつもりなのかな?蓮花ちゃん」
蓮花「……………。
…なーんで分かっちゃうんですか?」
茜「昨日微妙に反応が違ったからだよ」
クッソー、バレてたか…。
蓮花「忘鳥。普通ならあと一、二日はあの状態ですよ?」
茜「んー?リュー君が半分受けてたみたい。あの時蓮花ちゃん背負った状態で術を受けてたみたいだし。それに、蓮花ちゃんの場合は記憶より体…『両足の不自由』の方に重点的にかかってたみたいだし。
だから、昨日今日で術が解けててもおかしくないよ?」
蓮花「…」
旭「うぅん……くわー、あ、おはよー」
蓮花「…おはよう、旭」
旭「あれ?いつもの蓮花ちゃんだー」
それから数分ぐらいして、皆が来た。
(ちみにリューは元通りらしい)
ルル「レンゲちゃんだー!良かった良かった」
蓮花「ちょ、ルル先輩苦ひいれふ…っ」
夕陽「……(騒がしいな)」
茜「ふんふん。熱はだいたい下がったみたいだけど今日明日は安静ねー」
暁美「そうだぞ兄ちゃん!たまには休めー!」
夕陽「……分かった」
その後、私は顧問(この学園チームごとに顧問いるのねー)に会いに行ったんだけども…。
いやその前にルームFにいだけど…。
夜咲「いやー、術解けて良かったよー」
蓮花「貴方が顧問かい」
夜咲「あれ?聞いてない?」
蓮花「私初耳だよ!?」
旭「てへっ(ゝω∂)☆」
蓮花「『忘れちゃったー』みたいに言わないで!?」
ラトナ「元気だなー」
蓮花「もうやだツッコミがいない…」
そうかここのまとめ役が夕陽一人だけだったのか…。
ここにきて夕陽の凄さがよく分かる蓮花ちゃん(14)。
夜咲「…というわけで、暫く蓮花と夕陽君は待機組だからねー」
マジかー。
夜咲「あ、ちなみにヒカル君もだから安心してねー」
だろうよ。だいぶ無茶したらしいし。
いやそれ以前に絶対安静だし。
夜咲「(まあ本当ならリュー君もだけど、一応元先輩だし…あの人ならこの程度のことは飄々としてたし)」
リュー「(俺だけ差別ー)」
夜咲「それじゃ、職員からは以上。あ、あと…これは言っていいのか分からないけど…。
『小僧、貴様はいつか【自主規制】…』と『妹をよろしくねー』って…夕陽君に伝えてほしいみたいなこと言われたんだけど…」
蓮花「やめてください死んでしまいます(夕陽が)」
ルル「レンゲちゃん嫁ぐの?」
蓮花「はいっ!?」
夜咲「ふふっ、残念だけどまだ嫁に行かs「(蓮花)おんどりゃー!」ゴフッ」
蓮花「それ以上はノー!!」
夜咲「年頃の女の子は分からないなー。あはは。
それじゃ、俺はこれで」
…やっと行ったか…。
まったく、ヒヤヒヤした…。
蓮花「……旭、ちょっと廊下にでも行こっか」
旭「分かったー」
ラトナ「……」
ブレイズ「……行ってくれば?」
ラトナ「……うっせぇバーカ」
リュー「素直じゃないなー」
ブレイズ「そうそう」
ラトナ「………あとで覚えてろ…」