Episode.47 敵の撤退
ユウヒとヒカルがいる部屋について、中に入った。
そこには…──
「このっ…こん…のっ!クソが!調子乗ってんじゃねえぞ下等な人間風情がよ!」
夕陽「っ…」
ヒカル「くっ…」
倒れているユウヒとヒカル。
黒いマントを来た人が、容赦なくユウヒを蹴り続けている。
ヒカル「や、めろ…」
「ああっ!?テメェは黙ってろガキが!!」
暁美「──兄ちゃん!!」
ラトナ「夕陽!ヒカル!…そいつらから離れろ!!『紫竜猛攻』!」
ブレイズ「ラトナ!…ああもう!!『ダブルショットアクション』!」
「!…チッ」
二人の必殺技は避けられたけど、ユウヒとヒカルから距離をとれた。
ついでに、マントのフードもとれた。
…鋭い赤い眼、黒に銀が混ざった髪。
暁美「兄ちゃん!兄ちゃん!!」
夕陽「っ……あけ、み…?…何で、ここに…」
暁美「バカバカ!バカ兄ちゃん!!何で無理するんだよ!!」
ファイ「あのー怪我人だから一応安静にー…」
リュー「そんな激しく揺すらないであげてー…」
「(…チッ。俺様としたことが……、こんな人間ごときに…。)
…今回の所はこれで許してあげるよ。じゃあね…愚かで馬鹿な人間達。
バトラ、メード。撤退するよ」
「「畏まりました/了解…」」
そういうとあの人は消えた。
…追いかけたいけれど、それより、二人をエレメントに連れ──
暁美「…兄ちゃん?…兄ちゃん!?」
ネート「夕陽君!しっかりして!」
ルル「ユウヒ!?」
ファイ「…!…リュー!『空間転移』は使えるね!?」
リュー「!…分かった。フィル、協力して」
フィル「う、うん」
ファイ「ユウヒ君を俺に背負わせて」
暁美「わ、分かった」
ラトナ「ヒカル、立てるか?肩貸すぞ」
ブレイズ「背負った方が早い」
ヒカル「っ…悪い…」
リュー「影魔術『アンリミテッドムーブ』」
フィル「マジック『魔法強化』」