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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.4
56/108

Episode.45 VSブラッド・ヴァンフェーニ

(夕陽side)


やっぱり並じゃないな…。

人数で有利とはいえ、俺達の方が防戦一方だ。


ブラッド「その程度かい?本気だしてよ」


夕陽「…くっ」


ヒカル「舐めやがって…!…うおっ!?」


ブラッド「別に応援呼んでもいいけど、意味ないよ?」


ヒカル「!…チッ…」


応援?この状況で呼べるとは思えないが…。


夕陽「…ヒカル、0.8秒俺から距離を置け」


ヒカル「ああ?んな難い指示すんな…ってぇ!?」


…さっきから危なっかしいな。


ヒカル「っ…何でお前は避けながら普通に会話出来るんだよ!?」


夕陽「知らん。普通に俺もきつい。昔から一つの事に集中してると他の事に意識が行かない。こういう状況だと普段以上に感情が出ないんだ」


ヒカル「くそっ…ポーカーフェイスが…。つーか自覚あんのかよ…っと、うおっ!?」


夕陽「…8.2秒アイツの気を引いてくれ、そしたらすぐ0.8秒俺から距離を置け」


ヒカル「…チッ、分かったよ!」


ヒカルは武器を大鎌からガンブレードと拳銃に変える。

…成程、ヒカルは一度に複数の武器が扱えるのか。


ブラッド「へぇ…君、なかなかの特異者だね」


ヒカル「ウッセェ![[自主規制]]野郎が!」


…本性丸出しのヒカル怖いな。

さてと…俺は俺で、やらなければ…。


夕陽「…『火炎使いでありながら水も操る特異者』、俺も本気でかかる」


誤差±0.5以内。対象物…


ヒカル「クレイモア!」


ブラッド「クスクスッ…甘いよ」


…ロックオン。


ヒカル「甘いのは…お前の方だよバーカ」


ブラッド「!」


夕陽「…『トゥ・アトリビュート・ショット』」


『トゥ・アトリビュート・ショット』。

俺の特異能力を生かして、通常のショットに火と水の力を込めた。

普通の必殺技と比べ威力も上がる。


銃弾はヴァンフェーニの腕に直撃。

ヒカルはというと…必殺技が発動する0.5秒前に跳躍して俺の背後に戻っていた。


ヒカル「…やったな」


夕陽「…」


おそらく…まだだ。

奴がこの程度で倒れるとは思え──



「──…『調子乗ってんじゃねえぞ下等な人間風情が』」

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