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裏の様子


「あの娘は必ず手に入れろ。」


大きく派手な色合いの部屋に


高価な椅子に座った中年の男性が目の前で


跪いた男に命令していた。


その男はコクリと頷きを一つだけをして部屋から出て行った。


そして一人になった椅子に座った男性は何か独り言を話していた。


「まさかこんな状況になってしまうとは」


「私がこの国を仕切っている時に出てきてしまった。」


警戒をしている様子がうかがえる男性は真剣に


悩んでいるようにも見えた。



「お父様。まだフリエム家から連絡はないのですか。」


そう問いただしたのはアナベラであり、フリエム家の次期当主である


ルーカスとの縁談が決まっていた。


しかし、縁談が決まってから半年ほど経っていたが


少し待ってほしいという事だけが


連絡できていたがそれ以降は何も連絡もなく


実際情報ではまだルーカスは戦場におり、最前線で指揮を行っていた。


しかし、そんな状況なのに縁談話を持ってくるとは


文句の一つでも言ってやろうかと思った。だが


オルティース家とフリエム家では立場が


天と地ぐらいあるので何か粗相があれば簡単に


社会的に消されるので何も言えなかった。


でも相手がこのような反応なのはわかる気がした。


今まだ縁談が成功してこなったので少しでも多く縁談をしようと


しているのだろう。しかしここでうちに話をもってくるのは舐められているのだろうか。


それでも相手を知っておかないといけないため相手のことを


軽く調べておいた。

アナベラの婚約者になる男ルーカス・フリエムは士官学校を卒業後軍に入っており


とても若い年齢ながら中佐まで上り詰め一つの部隊を率いている立場の方だった。


現在も隣国と戦争中でありその戦争に行っており


指揮をそこでしていた。


(少しは予想していたけれどこんなにかかるなんて)


戦争をなめていた。今は戦争中になって2年ほど


経っておりだいぶ優勢に進んでいると


聞いていたためもう少しで終わると思っていた。


しかし、実際は少し巻き返されており油断できる


状況ではなかった。


そんなことは戦地からだいぶ離れた首都では


気にして情報を取り入れないと聞くことはなく


アナベラ自身もあまり戦況を知らなかった。


優勢だという情報もオルティース家の一人が


軍人でありそのものが一時帰ってきたときに少し耳にした程度であった。


(少し現在の詳しい戦況を聞かないといけないわ)


アナベラはそう考え困っている顔をしている父に


向けてお願いした。


「お父様。今起きている戦争の状況を調べて


教えてください」


「あ~なるほど。ルーカス殿の事を調べるのだな。」


「そんなに熱心に相手のことを調べるなんて


 気になってきてくれたか。」


ふざけたように言う父に一度机を思いきり蹴って


少し怖い顔で告げた。


「またふざけたこと言ったら今度は本気でやりますからね」


「だから早く調べてください。」


父は少しおびえたように答える


「わ、わかっている。心配するな」





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